

【外壁塗装】塗料の適正な塗布量とは?その計算方法や基本知識
外壁塗装を行う際、いくら性能が良い仕上げ塗料や下塗り塗料を使っても、各種塗料に定められた適正な「塗布量」を守らなければ、その塗料の性能を十分に発揮させることができません。
今回は、そんな外壁塗装の塗布量を守る重要性や計算方法などといった外壁塗装で知っておくべき塗布量に関する知識を「名古屋の塗装店」小林塗装が外壁塗装を検討中のお客様に分かりやすくお伝えします。
- ・外壁塗装の塗布量とは?
- ・外壁塗装のカタログに記載されている塗布量の表記に幅がある理由は?
- ・外壁塗装の塗布量を元に必要な塗料の使用量を計算する方法
1. 外壁塗装のカタログに記載されている塗料の塗布量とは?
外壁塗装のカタログに記載されている「塗布量」とは、塗装を行う際の「適正な塗料の使用量」を示した値です。
外壁塗料のカタログや仕様書に記載されている既定の塗布量をきちんと守ることで、適正な塗膜が形成され、塗料本来の性能を十分に活かすことができます。
ですから、既定の塗布量よりも多すぎたり、少なすぎる量で塗装を行った場合、その塗料に合った適正な厚みの塗膜が形成されず、短期間で色褪せてしまったり、塗膜が剥がれてしまったりして塗装自体に重大な不具合が生じる可能性があります。
この規定塗布量につきましては、日本ペイントでは使用量、関西ペイント、スズカファインでは標準所要量、エスケー化研、菊水化学工業、プレマテックスでは所要量、ロックペイントでは標準塗付量、KFケミカル、アステックペイントでは塗布量といった具合で表記されていますが、いずれも単位が「kg/㎡」で記されているので間違えることはないかと思います。
なお、規定塗布量の詳細は各塗料メーカーのサイトや使用する塗料のカタログで確認することもできるので、外壁塗装を検討しており、すでに使う塗料が決まっているお客様は一度目を通しておくことをおすすめします。
2. 外壁塗装で塗布量の表記に幅がある理由はどうして?
塗布量の表記は「0.1kg〜0.25kg/1㎡(※外壁面積1㎡辺りの塗料使用量が100g〜250g)」というように、大きな差があります。
これは塗装面の凹凸の有り、無しなど、塗装する素材の形状によって、最適な塗布量がそれぞれ違ってくるからです。
ですから、外壁面に深い凹凸がある場合は、平らな場合よりも多くの塗料が必要となります。
また、塗装面の傷みが激しい場合は、通常よりも塗料が2~3割多く吸い込んでしまうため、多くの塗料が必要となります。
外壁塗装の耐久性や耐汚染性、防カビ性などの様々な機能は、塗膜に適正な厚みを持たせることで初めてカタログに記載されている理論値に近付きます。
3. 外壁塗装の際、塗布量をきちんと守らない塗装業者には注意しましょう
適正な塗布量よりも過度に多くの塗料を使用する業者は、塗装に関する知識不足、技術力が乏しい可能性が高い場合やそもそも塗装する面積の計算が間違っている場合もありえます。
逆に塗布量よりも少ない量しか使っていない業者は、塗料の費用を浮かせようとしている悪徳業者の可能性があります。
どちらの場合も重大な施工不良に繋がるため、信頼できる業者を見極める必要があります。
さらに規定の塗布量を守っているといっても、塗装する面積にただその量を塗れば良いという訳ではありません。
2液型塗料の場合は、硬化剤と塗料がカタログや仕様書に記載されている配合比でしっかり混ぜられているのはもちろんのですが、各塗料規定の希釈率(水性塗料の場合は水、溶剤塗料の場合は各種シンナー)をちゃんと守っていることが前提になります。
なお希釈率とは、塗料などに水やシンナーを混ぜて薄めることを希釈と言い、希釈率とはその薄める割合のことをいいます。
希釈率は各塗料によって違い、無希釈の0%が推奨される塗料もあれば、塗る場所の素材や仕上げによって希釈率が細かく規定されている塗料もあります。
塗料を希釈して塗ると、その分塗膜は薄くなるため、規定の塗膜(塗装の厚み)に仕上げるには塗装回数だけでなく、希釈率も考慮する必要があります。
ですから、規定よりも過度に薄められた塗料を規定の量塗ったとしても、それは単なる手抜き工事でしかありません。
4. 外壁塗装で塗布量を元に塗装に必要な塗料の使用量を計算する方法
例えば、塗布量の表記が0.2kg/1㎡となっている場合、1㎡塗装するのに0.2kgの塗料が必要となります。
それをもとにして、外壁塗装で使用する塗料の使用量と塗装するのに必要な塗料関数の算出方法をお伝えします。
1. 塗料の使用量を出す計算方法
先に記載した塗料で150㎡の外壁を塗装する場合、所要量(0.2kg)×塗装面積(150㎡)といった計算式となって、約30kgの塗料が必要となります。
2. 塗装に必要な缶の量を出す計算方法
また、必要な塗料の「缶数」を計算する場合は、1缶あたりの容量を15kgと仮定すると、必要な塗料(30kg)÷塗料の容量(15kg)の計算式となって、塗料は2缶必要になります。
5. 外壁塗装で使用する塗料の適正な塗布量とは?計算方法に関する知識 まとめ
各種塗料に定められた塗布量を正しく守ることで、塗料本来の性能を十分に発揮して、きれいな塗面を長持ちさせることに繋がります。
また、塗布量は正しく守らなければ不具合が発生する可能性があります。外壁塗装で必要なおおまかな塗料の使用料や必要な缶数は、先にお伝えした様に簡単に計算することができるので、お客様自身でもある程度把握することをおすすめします。
ただし、先にもお伝えした様に外壁塗装面の凹凸の有無や既存の劣化状況によっても、適正な塗布量は変わってきます。
状況に応じて適切な塗布量をしっかり見極めることが重要です。
外壁塗装 施工に関するよくある質問・相談まとめ
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当店は、2,003年の創業以来、名古屋市周辺で多くの外壁塗装工事を行っています。
外壁塗装の調査とお見積りはもちろん無料です。お気軽にお問い合わせください。

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根、室内など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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