日塗工番号 25-40H 国防色(こくぼうしょく)
| 日塗工番号 | 25-40H |
|---|---|
| マンセル値 | 5Y4/4(Y=黄色) |
| RGB | RGB(109,86,39) |
| トーン | 暗い |
| 色票 | |
| 色名 | 国防色(こくぼうしょく) |
※色名については、確実ではなく、近似色の名前を表示している物もあります。また、色票や色名が登録されていないものは空欄となります。
「25-40H」国防色(こくぼうしょく)を使用した
塗装工事の見積りは無料です
塗料・塗装色見本 25-40H について
日塗工番号「25-40H」は、カーキグリーンをやや暗くしたような、くすみ感のある落ち着いたアースカラーで、かつての「国防色(こくぼうしょく)」に近い色合いです。
国防色は、土や樹皮、ミリタリーウェアなどに見られるようなミドル~ダークトーンのオリーブグリーン系の色調で、自然に溶け込むような穏やかさと無骨さを併せ持った風合いが特徴です。
日塗工番号「25-40H」国防色系カーキ|塗料色見本 目次
- 「25-40H」国防色 歴史的背景と由来 日本軍服と国民服の色
- 「25-40H」国防色 歴史的背景と由来 日本軍服と国民服の色
- 「25-40H」国防色 の色彩心理と印象
- 「25-40H」国防色 使用シーンと塗装時の注意点
- 「25-40H」国防色 建物スタイル別カラーコーディネート 一例
- 「25-40H」国防色 塗料色見本まとめ
「25-40H」国防色 歴史的背景と由来 日本軍服と国民服の色
「国防色(こくぼうしょく)」とは、第二次世界大戦期の大日本帝国陸軍(日本陸軍)において正式に採用された軍服の標準色を指します。
それまでの陸軍制服は明治以降、欧米列強に倣った濃紺の詰襟服が基本でしたが、時代の移り変わりと共に、視認性の高さや戦場での目立ちやすさが問題視されるようになります。
1930年代後半、戦闘様式がより実戦的かつ局地的な展開へと変化する中で、背景の自然環境に溶け込む保護色として、グリーン系やカーキ系の色彩が求められるようになり、1934年(昭和9年)6月に、陸軍省が大日本帝国陸軍の軍服の従来の指定色を「国防色」と命名しました。。
その後1940年(昭和15年)、大日本帝国陸軍は従来の制服を廃止し、新たに正式採用されたのがこの「国防色」でした。
この色は、茶色みや黄土色を帯びたカーキ(Khaki)系統の中間色で、やや灰色がかったグリーンベースの色調が特徴です。原語の「カーキ」はヒンディー語で「埃(ほこり)」を意味する言葉に由来し、イギリス植民地軍が19世紀に採用していた制服の色がモデルになっています。
国防色は軍服だけでなく、1940年に同時に制定された「国民服令」によって、一般国民にも広く浸透することとなります。国民服は、戦時下における節約精神と国民意識の統一を目的に制定された“準軍服”のような存在で、その色も軍と同様の国防色で統一されました。これにより、当時の日本社会全体が「国防色一色」に染まることとなり、この色はまさに“戦時下の象徴色”となったのです。
国防色の原料となる顔料・染料は、当時の資源制限や生産体制の影響から、クロム系や鉄系の無機顔料、天然染料をベースとした混合調色で対応されており、そのため製造ロットによって色味に微妙なばらつきが見られるのが特徴でした。あるものは緑がかり、またあるものは茶色味が強く、見る角度や素材、光の当たり方によってもイメージが若干違います。
戦後はこうした戦時色が使用されることは徐々になくなり、姿を消していきましたが、最近になって戦前の歴史や文化、またミリタリーやヴィンテージファッションの分野でリバイバルされ、「国防色」はいまなお独特の存在感を放ち続けています。とりわけ「25-40H」のように彩度を抑えたグレイッシュな国防色系カーキは、現代の建築・塗装分野においても、その落ち着きと品格を活かしたカラーとして再評価されています。
現代の感覚では「国防色」という言葉がやや重々しく感じられる場合もあるかもしれませんが、その裏側には日本人がかつて経験した時代の精神性、統制美、機能美といった思想が色として結晶化されていたとも言えます。
「25-40H」国防色 に関する2つの予備知識
■ 陸軍軍服と海軍の違い
日本陸軍が採用していた「国防色」は、カーキ系のアースカラーで構成された実用主義的な色彩ですが、一方の日本海軍ではまったく異なる色調が使われていました。 海軍の将兵は、濃紺の詰襟制服や白を基調としたセーラー服型の衣類を着用しており、視認性よりも“威厳”や“格式”が重視されたスタイルでした。
この違いには、それぞれの軍種が活動する環境が色濃く反映されています。陸上での戦闘が主である陸軍においては、森林や地面に溶け込む迷彩的役割が重要視された一方で、海上や艦艇内での行動が多い海軍では、艦の識別性・礼装としての意匠美が重視されたといえます。
このように、同じ「軍服」というジャンルでありながら、陸軍と海軍で求められた色の役割には大きな隔たりがありました。結果として「国防色」は、日本陸軍という存在を象徴する色彩として、より強いアイデンティティを持つこととなったのです。
■ 当時の塗料・繊維製造技術と色の再現性
1940年代当時の日本における塗料・繊維の製造技術は、現在ほどの均一性や色安定性は望めず、顔料や染料の調合には多くの職人の勘と経験が頼りにされていました。
国防色に使われた塗料は、クロムイエローや酸化鉄、あるいは煤などの鉱物顔料を混ぜ合わせた無機系塗料であり、耐候性には優れていたものの、乾燥後の色調にはばらつきが生じやすかったといわれています。
また、衣類に用いられた染料も、綿や麻といった天然繊維に対する発色や定着に差があり、同じ国防色の生地でも、仕上がりの色味や風合いに個体差が出るのが当たり前の時代でした。
そのため、現代の色見本である「25-40H」のように色コードで精密に管理された標準色とは異なり、当時の国防色はあくまで“概念的”な色だったといえるでしょう。こうした不均一性こそが、国防色特有の風合いや歴史的な趣を今に伝える要素にもなっています。
25-40H」国防色の色彩心理とイメージ
「25-40H」のような国防色系カーキは、安心感・安定感・頼もしさを視覚的に与える色です。土や植物に近い自然由来のトーンであるため、環境に調和しやすく、長時間見ても疲れにくいのも特徴。
また、軍用色に通じるため、どこか実直で控えめな男らしさや、機能美を感じさせる印象もあります。女性にとっては、「かっこいいけど、地味すぎない落ち着き感」が魅力のひとつと言えます。
使用シーンと塗装時の注意点
「25-40H」は、戸建て住宅の外壁・門柱・付帯部・鉄部・工場などの外装だけでなく、屋根塗装や木部にも使いやすい汎用性が高いカラーです。特に和風住宅や平屋建て、またアウトドア系の趣味をお持ちのお客様の住宅に非常に人気があります。
ただし、艶消し仕上げ(3分艶以下)で使用する場合、艶ムラが出やすいため注意が必要です。フラットベース(艶消し剤)の配合量が多くなると、塗りムラやローラー目が目立ちやすくなる傾向がありますので、塗装工程では熟練の施工技術が求められます。
25-40H」国防色 建物スタイル別カラーコーディネート提案
- ■ 和モダン住宅に:濃茶や黒のサッシ・格子と組み合わせることで、落ち着いた品格ある外観に仕上がります。
- ■ ガレージ付きの戸建ての外壁に:スチールシャッターや玄関ドアとの相性も良く、無骨でスタイリッシュな印象に。
- ■ 木目調の外壁と組み合わせ:木材の自然な表情と調和し、ナチュラルながらも深みのある外観に。
「25-40H」国防色 塗料色見本まとめ
「25-40H」は、ただのミリタリー色というだけでなく、日本の近代史と深く結びついた背景を持つ、意味のある伝統色でもあります。控えめながらも力強く、落ち着きと安定感を兼ね備えたこのカラーは、流行に左右されないタイムレスな魅力を備えています。
塗装仕上げにおいては、色ムラを防ぐための施工管理や塗料選定も大切なポイントです。小林塗装では、国防色系カラーの施工実績も豊富で、艶感や塗膜厚を均一に仕上げるための技術と経験をもとに、最適なご提案をさせていただきます。
ミリタリー調・和モダン・クラフト風などのスタイルに興味のある方は、ぜひお気軽に相談ください。
塗料・塗装色見本 「25-40H」 “国防色” (こくぼうしょく) 塗り替えイメージサンプル
塗料・塗装色見本 「25-40H」 国防色 (こくぼうしょく) 塗り替えイメージサンプルです。
「25-40H」 国防色 (こくぼうしょく) で外壁や室内壁の塗装工事を検討しているお客様はぜひ参考にしてください。
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
基本色 -
見本板を「25-40Hの塗料」で塗りつぶした状態です。
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
リシン -
吹付けリシン仕上げ チップ径5.0mm寒水石(5厘)入り 国防色(こくぼうしょく)つや消し仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
スタッコ -
スタッコ吹き放し仕上げ チップ径8.0mmの国防色(こくぼうしょく)つや消し仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
吹付けタイル -
吹き放し小玉 チップ径5.0mm 国防色(こくぼうしょく)つや消し仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
吹付けタイルヘッドカット -
チップ径8.0mm 中玉ヘッドカット仕上げのイメージ 国防色(こくぼうしょく)つや消し仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
マスチック -
マスチックローラー中目 微弾性フィラー下塗り(固め) 国防色(こくぼうしょく)仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
ブリックタイル -
中毛ローラー塗り替え 国防色(こくぼうしょく)平塗り仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
コテ仕上げ -
コテ押さえ 扇模様 国防色(こくぼうしょく)中毛ローラー塗り替え 国防色(こくぼうしょく)平塗り仕上げのイメージ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
櫛目模様 -
長毛ローラー塗り替え 国防色(こくぼうしょく)平塗り仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
艶有り -
国防色(こくぼうしょく)艶有り 吹付け仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
半艶 -
国防色(こくぼうしょく)半艶 吹付け仕上げ
- 「25-40H」国防色(こくぼうしょく)
艶無し -
国防色(こくぼうしょく)つや消し 吹付け仕上げ
塗料・塗装色見本 「25-40H」 国防色 (こくぼうしょく) を外壁材の種類別に塗装したイメージを掲載していますが、おおよそのイメージになります。
25-40H国防色(こくぼうしょく)を使った外壁・屋根の塗装工事のお見積りはこちら
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塗料・塗装色見本 「25-40H」 “国防色” (こくぼうしょく) 筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、塗料色見本「25-40H」 “国防色”(こくぼうしょく) の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで多くの現場に携わり、30年以上に亘り培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでいただける言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。




