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  2. 外壁塗装で下地処理が大切な理由|職人が丁寧に準備する意味
外壁塗装は塗る前が大切です|下地処理で住まいの未来が変わります イメージ 外壁塗装は塗る前が大切です|下地処理で住まいの未来が変わります イメージ

外壁塗装は塗る前が大切です|下地処理で住まいの未来が変わります

結論から言うと、職人が「外壁塗装は下地処理が大切です」と何度も言うのは、塗装の仕上がりと耐久性が、塗る前の準備に大きく左右されるからです。

外壁塗装というと、お客様の目には「何色で塗るのか」「どんな塗料を使うのか」「何回塗るのか」が分かりやすく見えます。

もちろん、色選びや塗料選びはとても大切です。
グレージュ、ベージュ、白、黒、ブラウン、ネイビー、ピンクなど、外壁色によって住まいの印象は大きく変わります。高耐候塗料や低汚染塗料を選ぶことも、長持ちする外壁塗装には重要です。

しかし、職人の目線で見ると、それ以前にもっと大切なことがあります。

それが、下地処理です。

外壁に汚れが残っていないか。チョーキングの粉がしっかり洗い流されているか。旧塗膜が浮いていないか。
ひび割れは補修されているか。シーリングは傷んでいないか。鉄部に錆はないか。木部の表面は荒れていないか。
外壁材が塗料を吸い込みすぎないか。下塗り材は合っているか。

こうした見えにくい部分を整えてから塗装することで、塗料は初めて本来の性能を発揮しやすくなります。

外壁塗装は、上からきれいな色をかぶせるだけの工事ではありません。

むしろ、傷んだ外壁を見極め、汚れを落とし、弱った部分を補修し、塗料が密着できる状態をつくる工事です。

美容でたとえるなら、ファンデーションより前の洗顔、保湿、下地づくりに近いかもしれません。
どれだけ良い化粧品を使っても、肌の状態が整っていなければ、仕上がりはきれいに続きません。

料理でたとえるなら、盛り付けより前の下ごしらえです。
良い食材を使っても、洗う、切る、下味をつける、火を入れるという基本が雑なら、料理全体の完成度は下がります。

外壁塗装も同じです。

見える上塗りの美しさを支えているのは、見えなくなる下地処理です。

今回は、なぜ外壁塗装で下地処理が大切なのか、ケレン、清掃、補修、シーラー、吸い込み止め、旧塗膜の状態、密着不良、塗膜剥離まで、名古屋の塗装店 小林塗装が分かりやすく解説します。

このコラムで分かること
  • ■ 職人が外壁塗装の下地処理を重視する本当の理由
  • ■ 高圧洗浄・清掃・ケレンが必要な理由
  • ■ ひび割れ・シーリング・外壁材を補修する考え方
  • ■ シーラーと吸い込み止めが果たす役割
  • ■ 旧塗膜の状態を見極める重要性
  • ■ 下地処理不足で起こる剥がれ・膨れ・色ムラ
  • ■ 見積書で確認したい下地処理の項目
  • ■ 3年後・5年後・10年後に差が出る施工品質

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1. なぜ職人は下地処理が大切と何度も言うのか?

職人が「下地処理が大切です」と何度も言う理由は、とても単純です。

下地処理を丁寧にしないと、どれだけ良い塗料を使っても長持ちしにくいからです。

外壁塗装では、上塗り塗料の名前が注目されやすいです。シリコン塗料、ラジカル制御形塗料、フッ素塗料、無機塗料など、塗料のグレードによって期待耐用年数や機能が変わるため、お客様が気にされるのは当然です。

しかし、塗料は魔法の液体ではありません。

外壁に汚れが残っていたり、チョーキングの粉が付いたままだったり、旧塗膜が浮いていたり、ひび割れが放置されていたりすると、塗料は本来の力を発揮しにくくなります。

塗料は、正しい下地に、正しい下塗りを行い、適切な塗布量と乾燥時間を守って初めて、性能を出しやすくなります。

つまり、外壁塗装の品質は、塗料のグレードだけで決まるものではありません。

職人が建物をどう見ているか。どこまで汚れを落とすか。どこまで旧塗膜を整えるか。どの補修が必要か。どの下塗り材を選ぶか。吸い込みをどう止めるか。密着性をどう確保するか。

そこに、塗装店の本当の姿勢が表れます。

完成直後は、下地処理の差が見えにくいことがあります。

外壁が新しい色になれば、お客様は「きれいになった」と感じます。けれど、3年後、5年後、10年後に、剥がれ、膨れ、ひび割れ再発、艶ムラ、色ムラ、チョーキングの早期発生などとして、差が出ることがあります。

職人は、その未来の差を経験で知っています。

だから何度も言うのです。

「下地処理が大切です」と。

それは、専門用語を並べたいからではありません。

お客様の住まいを長く守るために、完成後には見えなくなる仕事こそ省いてはいけないと知っているからです。

外壁塗装の下地処理は、表舞台には出にくい仕事です。しかし、住まいを長く守るうえでは、もっとも誠実さが表れる工程のひとつです。

2. 下地処理とは、塗る前に外壁を整えることです

下地処理とは、塗料を塗る前に、外壁や付帯部の状態を整える作業のことです。

具体的には、高圧洗浄、清掃、ケレン、ひび割れ補修、浮き補修、欠け補修、シーリング補修、錆落とし、旧塗膜処理、下塗り材の選定などが含まれます。

下地処理は、工事後にはほとんど見えなくなります。

けれど、外壁塗装の仕上がりと耐久性を支える、とても重要な工程です。

下地処理の種類 目的 不十分な場合のリスク
高圧洗浄 汚れ・苔・藻・チョーキングを落とす 密着不良、剥がれ、ムラ
清掃 ほこりや洗浄後の残りを整える 塗料の付着不良
ケレン 錆や浮いた旧塗膜を除去する 錆再発、剥がれ
ひび割れ補修 雨水侵入や再発を抑える ひび割れ再発、雨水侵入
シーリング補修 目地やサッシまわりの防水性を整える 漏水リスク、外壁材の傷み
旧塗膜処理 剥がれかけた塗膜を整える 上塗りごとの剥離
シーラー塗布 密着性向上、吸い込み止め ムラ、剥がれ、仕上がり不良

下地処理は、外壁塗装における土台づくりです。

どれだけ良い家でも、基礎が弱ければ長く安心して暮らすことはできません。同じように、どれだけ良い塗料でも、下地が整っていなければ長持ちしにくくなります。

外壁は、毎日外の環境にさらされています。

紫外線、雨、風、湿気、砂ぼこり、排気ガス、苔、藻、熱、寒暖差。長い年月をかけて、外壁表面にはさまざまな変化が起こります。

表面が粉っぽくなるチョーキング。古い塗膜の劣化。ひび割れ。シーリングの硬化や破断。鉄部の錆。木部の傷み。外壁材の吸い込み。塗膜の浮き。

こうした状態をそのままにして上から塗っても、根本的な改善にはなりません。

下地処理とは、外壁の状態を見て、塗装できる状態へ整えることです。

ただ「塗る」だけではなく、「塗れる状態をつくる」。

この考え方がとても大切です。

外壁塗装は、色を重ねる前に、まず住まいの表面を整える工事です。下地処理は、その一番大切な準備と言えます。

3. 高圧洗浄と清掃は、密着の第一歩です

下地処理の中でも、最初に重要になるのが高圧洗浄と清掃です。

高圧洗浄は、外壁表面についた汚れ、苔、藻、チョーキングの粉、ほこり、排気ガス汚れなどを洗い流す作業です。

一見すると、水で洗っているだけのように見えるかもしれません。

しかし、外壁塗装において高圧洗浄は、塗料の密着を左右する大切な工程です。

汚れた面に塗料を塗っても、塗料は外壁そのものにしっかり密着しにくくなります。

たとえば、手に粉が付いた状態でテープを貼ると、すぐ剥がれやすくなります。外壁も同じです。チョーキングの粉や汚れが残ったまま塗装すると、塗料がその粉や汚れの上に乗ってしまい、密着不良につながる場合があります。

洗浄で落とすもの 残った場合のリスク
チョーキングの粉 塗料の密着不良、剥がれ
苔・藻 塗膜下の湿気、再発、汚れ
ほこり・砂 仕上がりムラ、密着不良
排気ガス汚れ 塗料の付着不良、美観低下
古い塗膜の粉 上塗り塗料の性能低下

特に、北面や日当たりの悪い場所、植栽の近く、道路沿い、換気フードの下、ベランダ内側などは汚れがたまりやすい部分です。

こうした場所を丁寧に洗浄することで、塗装前の外壁を整えることができます。

また、高圧洗浄後には乾燥時間も必要です。

外壁が水分を含んだまま塗装すると、膨れや密着不良につながる可能性があります。季節や天候、外壁材の状態によって、乾燥の仕方は変わります。

ただ早く進めればよいわけではありません。

洗うこと、乾かすこと、確認すること。

この一連の流れが、下地処理の第一歩です。

高圧洗浄と清掃は、完成後には見えない作業です。しかし、塗料が外壁にしっかり密着するための、大切な始まりです。

4. ケレンは、塗料の足場をつくる作業です

ケレンとは、鉄部、木部、旧塗膜などの表面を整える作業です。

錆、浮いた古い塗膜、汚れ、表面の荒れを取り除き、塗料が密着しやすい状態をつくります。

ケレンという言葉は、一般のお客様にはあまり聞き慣れないかもしれません。

けれど、職人にとってはとても大切な作業です。

ケレンは、塗料がしっかりつかまるための足場をつくる作業です。

ケレンする場所 主な目的 不十分な場合のリスク
鉄部 錆や旧塗膜を落とす 錆の再発、塗膜の剥がれ
木部 毛羽立ちや古い塗膜を整える 塗りムラ、剥がれ、吸い込みムラ
雨戸・戸袋 表面を整え密着性を高める 早期剥がれ、艶ムラ
手すり・鉄骨 錆と汚れを除去する 錆の進行、塗膜膨れ
旧塗膜 浮きや剥がれを取り除く 上塗りごとの剥離

鉄部に錆が出ている場合、そのまま上から塗装しても、錆の根本的な処理にはなりません。

表面は一時的にきれいに見えるかもしれませんが、錆が残っていれば、塗膜の下から再び錆が出てくることがあります。

木部も同じです。

表面が荒れていたり、古い塗膜が浮いていたりする状態で塗装すると、仕上がりがきれいになりにくく、早期剥がれにつながる場合があります。

ケレンは、手間のかかる作業です。

紙やすり、ワイヤーブラシ、電動工具などを使い、状態に合わせて表面を整えます。

外壁塗装の中では地味で、写真映えもしにくい工程です。

しかし、こうした地味な作業を丁寧に行うかどうかで、数年後の持ちが変わります。

職人は、塗る前の手触りで分かることがあります。

この鉄部はまだ錆が残っている。木部が粉っぽい。旧塗膜が弱い。表面がつるつるしすぎて密着が悪そう。こうした感覚は、現場経験から生まれます。

外壁塗装は、目で見るだけでなく、手で感じる工事でもあります。

ケレンは、塗料のための下ごしらえです。塗る前にどれだけ表面を整えたかが、剥がれにくさや仕上がりの美しさに関わります。

5. 補修は、外壁の弱った部分を整える作業です

下地処理では、外壁の補修も大切です。

外壁には、築年数や立地条件によって、ひび割れ、欠け、浮き、反り、シーリング切れ、旧塗膜の剥がれなどが起こることがあります。

こうした弱った部分をそのままにして塗装すると、塗装後に不具合が再発しやすくなります。

補修は、外壁の傷みを見て、必要な部分を整える作業です。

補修が必要な症状 考えられるリスク 対応の考え方
細かなひび割れ 雨水侵入、美観低下 状態に合わせて補修材や下塗りを選びます。
構造的なひび割れ 雨水侵入、再発リスク 幅や深さを見て適切に補修します。
サイディングの反り 隙間、塗膜不良 状態に応じて固定や補修を検討します。
外壁材の欠け 吸水、劣化進行 補修材で形を整えます。
シーリング切れ 雨水侵入、外壁材の傷み 打ち替えや打ち増しを検討します。
旧塗膜の浮き 上塗りごとの剥がれ 浮いた部分を除去し、下地を整えます。

外壁のひび割れは、種類によって対応が変わります。

細かなヘアークラックのようなひび割れもあれば、幅のあるひび割れ、動きのあるひび割れ、外壁材の目地や取り合いから生じるひび割れもあります。

すべてを同じように処理してよいわけではありません。

外壁材の種類、ひび割れの幅、場所、雨の当たり方、建物の動きなどを見ながら、適切な補修を行う必要があります。

また、窯業サイディングの場合は、シーリングが重要です。

サイディングの目地やサッシまわりのシーリングが切れていると、外壁内部へ雨水が入りやすくなることがあります。外壁がきれいに塗られていても、シーリングが傷んだままでは防水性に不安が残ります。

補修は、完成後には目立ちにくくなります。

しかし、補修の有無や方法は、外壁塗装の持ちに関わります。

補修を丁寧に行うことは、住まいの傷みを見ている証でもあります。

小林塗装では、外壁をただ塗る対象としてではなく、これまで雨風を受けてきた住まいの表情として見ています。

ひび割れは、住まいからの小さな声です。

シーリングの切れは、防水性の注意サインです。

錆や浮きは、素材が弱っている合図です。

そうした声を見逃さず、必要な処置を行うことが、下地処理の大切な役割です。

補修は、外壁の傷みを隠す作業ではありません。弱った部分を整え、これからの住まいを守るための大切な下地づくりです。

6. シーラーと吸い込み止めの大切な役割

下地処理の中で、非常に重要なのが下塗り材です。

特にシーラーは、外壁塗装においてよく使われる下塗り材のひとつです。

シーラーには、大きく分けて、上塗り塗料との密着性を高める役割、外壁材への吸い込みを止める役割、仕上がりムラを抑える役割があります。

シーラーは、外壁と上塗り塗料をつなぐ接着剤のような存在です。

シーラーの役割 内容 不足した場合のリスク
密着性向上 上塗り塗料を下地に付きやすくする 剥がれ、密着不良
吸い込み止め 外壁材が塗料を吸い込みすぎるのを抑える ムラ、艶ムラ、塗膜不足
下地の安定化 弱った表面を整える 仕上がり不良、早期劣化
上塗りの発色補助 色ムラを抑え、仕上がりを整える 色ムラ、吸い込みムラ

外壁材は、状態によって塗料を吸い込みやすくなることがあります。

特に、経年劣化が進んだ外壁、チョーキングが強い外壁、吸水しやすくなった外壁、旧塗膜が弱った外壁では、下塗り材の選定がとても重要です。

下塗りが不足していると、上塗り塗料が外壁に吸い込まれすぎて、艶ムラや色ムラが出たり、塗膜厚が不足したりすることがあります。

また、下地が弱いまま上塗りをしても、密着性が不足し、剥がれにつながる場合があります。

つまり、シーラーや下塗り材は、単なる一回目の塗装ではありません。

外壁の状態を整え、上塗り塗料が働きやすい環境をつくる重要な工程です。

下塗り材には、シーラー、フィラー、プライマー、サーフェーサーなど、さまざまな種類があります。

外壁材が窯業サイディングなのか、モルタルなのか、ALCなのか、金属なのか、木部なのか。旧塗膜の状態はどうか。ひび割れがあるか。吸い込みが強いか。表面が緻密か。劣化が進んでいるか。

こうした状態を見て、適切な下塗り材を選ぶ必要があります。

職人が下地処理を重視する理由は、ここにもあります。

外壁の状態を見ずに、ただ同じ下塗り材を使えばよいわけではありません。

住まいごとに下地は違います。

だから、見極めが必要です。

シーラーと吸い込み止めは、外壁塗装の仕上がりを静かに支える工程です。完成後には見えなくなりますが、塗料の密着と美しい仕上がりに大きく関わります。

7. 旧塗膜の状態を見極めることが重要です

外壁塗装では、今ある外壁の上に新しい塗料を塗ることが多くあります。

そのため、既存の塗膜、つまり旧塗膜の状態を見極めることが非常に重要です。

旧塗膜がしっかりしていれば、その上に適切な下塗りをして塗装できる場合があります。しかし、旧塗膜が浮いていたり、剥がれかけていたり、粉っぽく劣化していたりする場合は、そのまま塗ることができません。

新しい塗膜の持ちは、古い塗膜の状態にも左右されます。

旧塗膜の状態 注意点 対応の考え方
チョーキングが強い 粉が残ると密着不良になりやすい 高圧洗浄と下塗り材の選定が重要です。
塗膜が浮いている 上から塗っても剥がれる可能性がある 浮いた塗膜を除去します。
塗膜が剥がれている 段差や密着不良が起こりやすい ケレンや補修で下地を整えます。
塗膜が硬く脆い 動きに追従しにくい 外壁材と旧塗膜に合う仕様を検討します。
塗膜が艶ありで緻密 密着しにくい場合がある 目荒らしや適切なプライマーを検討します。
旧塗膜の種類が不明 相性不良のリスクがある 状態確認と試験的な判断が必要です。

旧塗膜の状態を見誤ると、新しい塗装に不具合が出ることがあります。

たとえば、古い塗膜がすでに外壁から浮いている場合、その上からどれだけ良い塗料を塗っても、古い塗膜ごと剥がれる可能性があります。

これは、弱った土台の上にきれいな仕上げ材を乗せるようなものです。

上に塗った塗料が悪いのではなく、その下にある旧塗膜が耐えられなかったということもあります。

また、旧塗膜の種類によって、新しい塗料との相性を考える必要があります。

外壁にどのような塗料が塗られているか、艶はあるか、弾性系か、硬質系か、劣化はどの程度か。こうした判断は、現場での確認が大切です。

外壁塗装は、同じように見える家でも、下地の状態は一棟ごとに違います。

新築時から一度も塗装していない家。すでに一度塗り替えている家。過去に何度も塗装している家。弾性塗膜が厚く残っている家。クリヤー塗装が劣化している家。旧塗膜が密着している家。部分的に剥がれている家。

それぞれ、必要な下地処理は違います。

ここを丁寧に見ないと、外壁塗装はただの上塗り作業になってしまいます。

旧塗膜を見ることは、住まいの履歴を読むことです。過去の塗装状態を見極めることで、これからの外壁塗装の品質を守ることができます。

8. 下地処理不足で起こる密着不良と塗膜剥離

下地処理が不足すると、外壁塗装にはさまざまな不具合が起こる可能性があります。

代表的なのが、密着不良と塗膜剥離です。

密着不良とは、塗料が外壁や下塗り材にしっかり付いていない状態です。塗膜剥離とは、塗装した膜が剥がれてしまう状態です。

外壁塗装の剥がれは、塗料だけでなく、下地処理や下塗りの状態が関係していることが多くあります。

不具合 考えられる原因 予防の考え方
塗膜の剥がれ 汚れ、旧塗膜の浮き、下塗り不足 洗浄、ケレン、適切な下塗り
塗膜の膨れ 水分、乾燥不足、下地内の湿気 乾燥確認、外壁材の状態確認
艶ムラ 吸い込みムラ、塗布量不足 シーラーで吸い込みを整える
色ムラ 下地の吸い込み差、塗りムラ 下塗りと塗布量管理
ひび割れ再発 補修不足、外壁の動き ひび割れの状態に合った補修
錆の再発 ケレン不足、錆止め不足 錆除去と適切な下塗り

密着不良は、完成直後には分かりにくい場合があります。

外壁がきれいに塗られていれば、一見問題がないように見えることもあります。しかし、時間が経つと、端部から剥がれたり、テープを剥がした時に一緒に塗膜が取れたり、部分的に膨れが出たりすることがあります。

原因はさまざまですが、下地に粉が残っていた、洗浄が不十分だった、旧塗膜が弱っていた、下塗り材が合っていなかった、吸い込みを止められていなかった、乾燥時間が不足していた、などが考えられます。

外壁塗装では、剥がれが出てから直すより、剥がれが出にくいように最初から下地を整えることが大切です。

これは、住まいにとっても、お客様にとっても、塗装店にとっても大切なことです。

下地処理を丁寧に行うことは、時間も手間もかかります。

しかし、その手間を省くと、数年後に大きな差になって返ってくることがあります。

外壁塗装の怖いところは、手抜きがすぐには見えにくいことです。

だからこそ、見積りの段階で、下地処理の内容を確認することが大切です。

高圧洗浄はどこまで行うのか。ひび割れ補修は含まれるのか。シーリングは打ち替えか打ち増しか。鉄部のケレンは行うのか。下塗り材は何を使うのか。外壁の吸い込みが強い場合はどう対応するのか。

こうした質問に、分かりやすく答えてくれる業者は、信頼しやすいと思います。

密着不良や塗膜剥離を防ぐには、塗る前の準備が大切です。外壁塗装は、完成後に見えない工程ほど、未来の安心を支えています。

9. 色や流行より先に、下地を見ることが大切です

外壁塗装では、色選びも大切です。

グレージュ、ベージュ、白、黒、ブラウン、ネイビー、ピンク、グリーンなど、外壁色によって住まいの印象は大きく変わります。

近年は、グレージュやアイボリー、ウォームグレー、くすみカラー、木目との組み合わせなど、上品で落ち着いた色が人気です。

しかし、どれだけ素敵な色を選んでも、下地処理が不十分であれば、その美しさは長く続きにくくなります。

外壁塗装では、色の前に下地があります。

これは、職人が何度も伝えたい大切な考え方です。

たとえば、白い外壁をきれいに仕上げるには、下地のムラや補修跡をできるだけ整える必要があります。淡い色は、下地の状態が仕上がりに影響しやすい場合があります。

黒や濃色を塗る場合は、艶ムラや塗り継ぎ、塗膜厚の管理が重要になります。濃色は色あせや白っぽい汚れも目立ちやすいため、塗料選びと下地処理の両方が大切です。

グレージュやベージュは上品で使いやすい色ですが、吸い込みムラがあると仕上がりに差が出ることがあります。

つまり、外壁色の美しさも、下地処理に支えられています。

流行色を選ぶことは楽しいです。

住まいに似合う色を考える時間は、外壁塗装の大きな楽しみでもあります。

けれど、外壁塗装は色替えだけではありません。

住まいを雨や紫外線から守り、外壁材の劣化を抑え、これからの暮らしを支える工事です。

だからこそ、色と同じくらい、下地処理の話にも耳を傾けていただきたいのです。

職人が下地処理の話を何度もするのは、お客様を難しい話で困らせたいからではありません。

むしろ、完成後には見えなくなる大切な部分を、少しでも分かりやすく伝えたいからです。

「そこまでしてくれる業者に頼みたい」

そう思っていただける外壁塗装こそ、本当に安心できる工事だと思います。

外壁塗装の色は、住まいの表情です。そして下地処理は、その表情を長く支える肌づくりです。どちらも大切ですが、順番としては、まず下地を整えることが基本です。

10. まとめ|下地処理は、外壁塗装の未来を守る仕事です

職人が「下地処理が大切です」と何度も言う理由は、外壁塗装の仕上がりと耐久性が、塗る前の準備に大きく左右されるからです。

下地処理には、高圧洗浄、清掃、ケレン、ひび割れ補修、シーリング補修、旧塗膜処理、シーラー、吸い込み止めなど、さまざまな工程があります。

これらは、完成後にはほとんど見えなくなります。

しかし、見えなくなるからこそ、丁寧さが問われます。

外壁塗装の本当の品質は、完成後に隠れてしまう工程に表れると言ってもよいでしょう。

高圧洗浄が不十分なら、汚れやチョーキングの粉が残り、密着不良につながる場合があります。ケレンが不十分なら、錆や旧塗膜の上に塗ることになり、剥がれや錆の再発につながることがあります。補修が不十分なら、ひび割れやシーリング不良が再発することがあります。シーラーや下塗り材が合っていなければ、吸い込みムラや剥がれが起こる可能性があります。

外壁塗装は、色を塗るだけの工事ではありません。

外壁の状態を見て、傷みを整え、塗料が密着できる状態をつくり、そのうえで美しく仕上げる工事です。

だからこそ、見積りを比べる時は、金額や塗料名だけでなく、下地処理の内容も確認することが大切です。

高圧洗浄は含まれているか。ケレン作業はどこまで行うのか。ひび割れ補修はどのようにするのか。シーリングは打ち替えか打ち増しか。下塗り材は何を使うのか。吸い込みが強い外壁にはどう対応するのか。旧塗膜の状態は確認してくれるのか。

こうした説明を丁寧にしてくれる業者は、工事後も安心しやすいと思います。

名古屋市周辺で、外壁塗装の品質や下地処理に不安がある方は、ぜひ小林塗装へご相談ください。

小林塗装では、色選びや塗料選びだけでなく、下地処理、下地補修、シーリング、ケレン、清掃、下塗り材の選定、塗布量、乾燥時間まで大切にしながら、長持ちする住まいの外壁塗装をご提案いたします。

下地処理は、住まいの未来を守る仕事です。完成後には見えなくなっても、そこにかけた手間と誠実さは、3年後、5年後、10年後の安心として残ります。

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11. 外壁塗装の下地処理に関する深掘りQ&A

Q1. 外壁塗装で下地処理が大切なのはなぜですか?

下地処理は、塗料を外壁にしっかり密着させ、ひび割れや汚れ、旧塗膜の不具合を整えるための工程です。

下地処理が不十分だと、剥がれ、膨れ、ムラ、早期劣化につながる場合があります。良い塗料を使っても、下地が整っていなければ性能を発揮しにくくなります。

Q2. 高圧洗浄はなぜ必要ですか?

高圧洗浄は、外壁表面の汚れ、苔、藻、チョーキングの粉、ほこりなどを落とすために必要です。

汚れや粉が残ったまま塗装すると、塗料が外壁にしっかり密着しにくくなり、剥がれや仕上がり不良の原因になることがあります。

Q3. ケレン作業とは何ですか?

ケレン作業とは、鉄部や木部、旧塗膜などの表面を整える作業です。錆、浮いた旧塗膜、汚れを落とし、塗料が密着しやすい状態にします。

特に鉄部や木部では、ケレンが不十分だと早期剥がれや錆の再発につながることがあります。

Q4. シーラーにはどんな役割がありますか?

シーラーには、上塗り塗料を外壁に密着させる役割、外壁材への吸い込みを止める役割、仕上がりムラを抑える役割があります。

外壁材の状態に合ったシーラーを選ぶことで、塗料の密着性や仕上がりが安定しやすくなります。

Q5. 吸い込み止めとは何ですか?

吸い込み止めとは、外壁材が上塗り塗料を過度に吸い込まないように、下塗り材で表面を整えることです。

吸い込みが強い外壁にそのまま塗装すると、艶ムラ、色ムラ、塗膜不足につながる場合があります。

Q6. 旧塗膜の状態を見ることはなぜ重要ですか?

新しい塗装は、既存の旧塗膜の上に施工することが多いため、旧塗膜が浮いていたり剥がれかけていたりすると、新しい塗膜ごと剥がれるリスクがあります。

旧塗膜の状態を確認し、必要に応じて除去やケレンを行うことが大切です。

Q7. 下地処理不足で起こりやすい不具合は何ですか?

下地処理不足で起こりやすい不具合には、塗膜の剥がれ、膨れ、艶ムラ、色ムラ、ひび割れの再発、錆の再発などがあります。

完成直後はきれいに見えても、数年後に不具合として現れる場合があります。

Q8. 下地処理は見積書で確認できますか?

ある程度は確認できます。高圧洗浄、下地補修、ケレン、シーリング、下塗り材の種類などが見積書に具体的に書かれているか確認しましょう。

「一式」とだけ書かれている項目が多い場合は、どこまで作業するのか質問することをおすすめします。

Q9. 色選びより下地処理の方が大切ですか?

色選びも大切ですが、外壁塗装の耐久性を考えると、下地処理は非常に重要です。

どれだけきれいな色を選んでも、下地処理が不十分だと、剥がれやムラが出やすくなります。美しい仕上がりを長く保つためには、色と下地の両方が大切です。

Q10. 小林塗装として、下地処理で大切にしていることは何ですか?

小林塗装では、外壁の状態を丁寧に確認し、高圧洗浄、ケレン、補修、シーリング、下塗り材の選定を大切にしています。

完成後には見えなくなる工程だからこそ手を抜かず、3年後、5年後、10年後にも安心していただける外壁塗装を心掛けています。

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なぜ外壁塗装では下地処理が大切なのか?職人が何度も言う本当の理由 コラム筆者 小林塗装 店主 小林ゆず

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主である小林ゆずは、塗装職人として30年以上、外壁塗装、屋根塗装、防水工事、シーリング工事など、2,000件以上の施工に携わってきました。

塗料の商品名や価格だけで判断せず、外壁材の状態、旧塗膜、ひび割れ、シーリング、錆、吸い込み、周辺環境まで確認し、住まいに合う施工方法をご提案しています。

下地処理は、完成するとほとんど見えなくなる工程です。
だからこそ、高圧洗浄、ケレン、補修、下塗り材の選定を丁寧に行い、塗料が本来の性能を発揮できる状態をつくることを大切にしています。

完成直後の美しさだけでなく、3年後、5年後、10年後にも「小林塗装に頼んで良かった」と感じていただける、誠実な塗装工事を心掛けています。

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