「セラミック塗料＝石材調塗料」の外壁塗り替えには注意しましょう ｜小林塗装

1.　外壁セラミック塗装は『メンテナンスフリー』ではありません！

「セラミック」って聞くと、極めて丈夫なイメージがありますが、通常のアクリル塗料やウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機などの中に、セラミック（砕石材）が配合されたものを「セラミック塗料＝石材調塗料」と呼びます。

セラミック塗料は、セラミックの機能によって塗膜や塗装が剥がれにくくなる半永久的なメンテナンスフリーの超耐久性塗装ではありません。
ただ、何の機能も無い訳ではなく、「外壁を石材調の見た目にする」、「断熱、遮熱効果」、「低汚染性効果」など耐久性とは違った機能を発揮する役割を担っています。

セラミック塗料は、間違ったセールストークで流行してしまいましたが、それはセラミック塗料自体が悪い訳でなく、外壁デザイン性の向上や断熱性向上といった外壁リフォームとしての目的に合わせて選べば、しっかりとその効果や役割を発揮してくれます。

2.　外壁セラミック塗装の耐久性は10～15年程度です。

一般的なセラミック配合塗料の耐久性は10～15年程度です。

セラミック塗料の耐久性はごく普通で、アクリル塗料やウレタン塗料に比べて良い方かもしれません。

逆にセラミック塗料の欠点は、経年に伴い耐久性が落ちて劣化してくるとセラミックの結合剤であるエマルションが劣化してセラミックの表面が脆くなり、主材である砂（セラミック）が落ちてくる点です。

こういった場合、近所の方々に迷惑を掛けかねないですし、建物の美観もどんどん悪くなっていきます。

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3.　外壁セラミック塗装の外壁塗り替えは、手間と費用が掛かります

セラミック塗料の塗り替えは、通常の外壁塗装以上に手間と費用が掛かります。

脆弱なセラミックを高圧洗浄とケレンで取り除き、セラミックがボロボロと剥がれないように2液型エポキシシーラーを1～3回塗って、しっかりと脆弱なセラミック面を固め、下地を補強します。
そして各種仕上げ塗料で中塗り（目止め）、最後に塗料を2回塗りして完成です。

一般的な外壁塗り替え工事は、下塗り、中塗り、上塗りの3工程のところ、セラミック塗装の外壁塗り替えは5～6工程が必要になるので、その分費用も高くなります。

セラミック塗装が流行っていた当時のセールストークとは全く逆の状況ですが、手を抜いた塗装工事を行うとまたボロボロと砂が剥がれ落ちたり、塗装が膨れたりする事態が起こりかねませんので注意しましょう。

4.　外壁セラミック塗装は、信頼できる工事業者に相談しましょう

石材調の高級感を求めてセラミック塗料を使ったり、セラミック塗料で塗った壁を再度塗り直したいとお考えのお客様は、信頼できる外壁セラミック塗装の実績が豊富な工事業者に依頼されることをおすすめします。

外壁のセラミック塗装は、決して価格や雰囲気だけで決めてしまわない様にしましょう。

極端な安売りやセールストークの裏には、必ず何かあります。
悪徳業者に騙されないよう、信頼できる工事業者に相談してください。

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コラム筆者
小林塗装　店主　小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコンテンツ作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根、室内など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。

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