

コンクリート外壁の特徴やメリットとメリット・塗装の価格相場について
コンクリートの外壁と言えば、素材の風合いをそのまま生かした「打ちっぱなしデザイン」が有名です。
デザイン性の高い、おしゃれなコンクリート外壁に憧れている方も多いのではないでしょうか。
今回は、コンクリート外壁の特徴やメリット・デメリットについて、「名古屋の塗装店」小林塗装が分かりやすくお伝えします。
また、コンクリート外壁の主な劣化症状や外壁コンクリート塗装の費用相場もお伝えします。
コンクリート壁の採用や塗装リフォームを検討されている方は、ぜひ参考にして下さい。
- ・ コンクリートの特長
- ・ 外壁コンクリートの劣化症状
- ・ 外壁コンクリート塗装の塗装費用
1. コンクリート外壁の特徴とシェア率について
コンクリートは、セメントに「水・砂・砂利(粗骨材)」を混ぜ合わせたもので構成されている建築材料です。
コンクリート外壁は、コンクリートを「型枠」に流し込み成形します。
サイディングボードなどの一般的な外壁材に比べ、さまざまな形状の外壁を成形できる事が大きな特徴です。
現在一般住宅で採用されている外壁材の中で、コンクリート外壁のシェア率は約2%となっています。
2. コンクリートとモルタルの違いとは?
コンクリートとよく似た素材に「モルタル」があります。
モルタルの構成材料はセメントと「水・砂」です。
砂利(粗骨材)の含まれないモルタルの表面はコンクリートに比べてなめらかなのが特徴です。
セメントには水と砂に加え「砂利(粗骨材)」が含まれるため、モルタルに比べて表面に荒さがあります。
また、コンクリートの方がセメント比率が高いため、モルタルに比べて強度が高く、ひび割れなどが起こりにくいという特徴もあります。
3. コンクリート外壁の主な「メリット」・「デメリット」について
ここでは、コンクリート外壁の主な「メリット」についてまとめています。
■ 室内スペースを広く確保できる
コンクリート外壁には「木柱」が必要ありません。
そのため、室内のスペースを広く確保することができます。
■ 耐久性が高い
一般的な外壁塗装の耐用年数は約10〜20年とされていますが、外壁コンクリートの耐用年数は約30〜50年です。
■ 気密性が高い
コンクリートを流し込んで固めたコンクリート外壁は、木造など他の建材で作られた外壁に比べ、気密性が非常に高いのも特徴です。
■ 蓄熱する性質がある
コンクリートは、蓄熱する性質を持っています。
外側に断熱材を設けることで、熱を逃がさず、暖かさを長時間維持することができます。
■ 防音性・遮音性が高い
コンクリートは、木材などの建材に比べて「防音性」と「遮音性」にも優れています。
前述の通り、多くのメリットを持つコンクリート外壁ですが、一方でデメリットもあります。
ここでは、コンクリート外壁の主な「デメリット」についてまとめています。
■ 重量があり、強い地盤が必要です
コンクリート外壁は、その他の外壁材に比べてかなりの重量があります。
コンクリート外壁を採用するためには強い地盤が必要となるため、地盤が弱い土地の場合には「地盤改良工事」が必要となります。
■ 最初の数年は結露が発生しやすく、カビやコケが生えやすいです
コンクリート内の水分が完全に抜けるまでには時間がかかります。
そのため、築3〜5年の間は結露が発生しやすく、外壁の表面に「カビ」や「コケ」が生えやすいというデメリットがあります。
■ 表面にひび割れが発生しやすい
コンクリートは「圧縮する力には強い」一方で、「引っ張る力には弱い」という性質を持ちます。
コンクリートが乾燥収縮を起こす際に、鉄筋などの他の部材に拘束されたり、地震・地盤沈下などの外的要因により引張力(引っ張る力)が発生した場合には、表面にひび割れが発生する可能性があります。
■ 熱伝導率が高いです。
コンクリートは蓄熱性が高い一方、熱伝導率が高いという性質を持ちます
外壁が冷気に触れると室内の温度が低下してしまうので、断熱材を用いるなど適切な対策が必要です。
■ 他の建材に比べて工期に時間が掛かります
コンクリート外壁を設置する際には、コンクリートが完全に固まらないと次の工程に進むことができません。
そのため、他の建材に比べて工期に時間がかかる傾向があります。
■ 品質にばらつきが生じやすいです
サイディングボードなどの成形済みの建材を設置していく一般的な外壁と違い、コンクリート外壁は現場で施工を行います。
そのため、施工業者の技術力が仕上がりに影響し、品質にばらつきが生じる可能性があります。
4. コンクリート外壁の主な劣化症状について
ここでは、コンクリート外壁の主な劣化症状についてまとめています。
伸縮性が低く、引っ張る力に弱いコンクリート壁の表面には、さまざまな要因によってひび割れが発生することがあります。
日当たりが悪く湿気が高い箇所は、特にカビやコケが発生しやすいため注意が必要です。
吸水性が高いコンクリートは、雨水などの水分を吸収します。
水分は日光で蒸発しますが、汚れや水垢は蒸発しないため水染みが発生することがあります。
5. コンクリート外壁向け塗装・それぞれの特徴と相場費用
ここでは、コンクリート外壁塗装できる塗料について、それぞれの特徴や料金相場についてお伝えしていきます。
撥水塗装により雨水の侵入を塞ぐことができます。コンクリートの風合いをそのまま活かせます。
比較的安価ですが、耐久年数が短くメンテナンスの頻度は高くなります。
また、ひび割れがある場合は補修跡が残ってしまうためおすすめできません。
耐久年数:3〜7年
価格相場:1,400~2,000円/㎡
コンクリート撥水剤よりも耐用年数が長く、コンクリートの風合いを活かすことができます。
撥水剤よりも価格は高めです。撥水剤と同様、ひび割れがある場合は補修跡が残ってしまうため、あまりおすすめできません。
耐久年数:5〜15年
価格相場:3,500~3,800円/㎡
ひび割れなどの劣化も塗膜で覆うことができ、雨水の侵入を防ぎます。
ただし塗りつぶし仕上げのため、コンクリートそのものの風合いは無くなってしまいます。
耐久年数:7〜20年
価格相場:2,700~2,900円/㎡
スポンジングや特殊ローラーを使って「シリコン塗料」や「フッ素塗料」を塗るため、まるで新品のような仕上がり感を実現させます。
コンクリートの風合いを残したまま、ひび割れなどの補修痕を消すことが可能です。
高度な塗装技術を要するため、施工できる業者は限られています。
耐久年数:10年~15年
価格相場:3,500~4,800円/㎡
6. コンクリート外壁のメリットとメリット・塗装の特徴と相場費用 まとめ
コンクリートの外壁はデザイン性が高く、多くのメリットがある一方で、注意したいデメリットも持ち合わせています。
したがって、外壁コンクリート塗装工事を検討する際は、その性質をしっかり理解しておきましょう。
コンクリート外壁塗装の事なら、小林塗装にお任せ下さい。
コンクリート外壁塗装の事なら、小林塗装にお任せ下さい。
当店は、2,003年の創業以来、名古屋市周辺で多くの外壁塗装工事を行っています。
外壁塗装の調査・お見積りはもちろん無料です。お気軽にお問い合わせ下さい。

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
このコラムは役に立ちましたか?
このページに関連するコラムはこちら