

1液型塗料と2液型塗料の違い メリット・デメリット
現在塗料は、ウレタン・シリコン・フッ素・無機‥といったグレードや水性・油性といった分類以外にも、硬化剤を混ぜずに使用する「1液型塗料」と硬化剤を加えて使用する「2液型塗料」があります。
一般的に2液型の方が物性が優れていると言われていますが、1液型塗料と2液型塗料のそれぞれにメリットとデメリットがあります。
今回は、そんな1液型塗料と2液型塗料の違い、メリットとデメリット、選ぶ際のポイントを「名古屋の塗装店」小林塗装が分かり安くお伝えします。
1液型塗料、2液型塗料どちらが良いのか?‥迷っているお客様は、ぜひこのコラムをご覧下さい。
- ・1液型塗料と2液型塗料の関係性とそれぞれの特徴
- ・1液型と2液型を比較して選ぶ際に知っておくべき5つのこと
1. 1液型塗料と2液型塗料の違いとは?
1液型塗料は、缶の中にそのまま塗装ができる状態の塗料が入っています。
2液型塗料は、主材と硬化剤が1セットとなって販売されており、使用する前に主材と硬化剤を混ぜて使います。
主材に硬化剤を入れることで、硬化反応を促して塗料が硬化(重合乾燥)します。
従来はウレタン、シリコン、ふっ素、エポキシなど反応硬化型塗料は、2液型の塗料しかありませんでした。
2液型塗料は、硬化剤を混ぜると数時間で完全に固まってしまうので、塗装で必要な量を量って何度も作る必要があります。
それに加え、2液型塗料は硬化剤と主材を正しい比率を量る必要があるので、塗料を攪拌までの時間が掛かるため必然的に作業時間が長くなってしまうデメリットがあります。
このような2液型塗料のデメリットを解消するために開発されたのが、1液型塗料です。
1液型塗料は、硬化剤を混ぜる必要がないので、2液型塗料と比べて作業時間が短縮できるといった大きなメリットがあります。
ただし、1液型塗料にも弾性を持たせる弾性添加剤や耐候性・耐皮脂性を向上させる強化添加剤、防カビ効果を向上させる防カビ・防藻添加剤があります。
2. 1液型塗料と2液型塗料のメリット・デメリット
次に1液型塗料と2液型塗料のメリットとデメリットを分かりやすくお伝えします。
- ・ 2液型塗料に比べて価格が安い
- ・ 硬化剤を混ぜる必要がない
- ・ 安定した物性を持ち、作業性が良い
- ・ 翌日も使用できる
- ・ 2液型塗料に比べて耐久性が劣る
- ・ 未開封でも、2液型塗料に比べて保存期間が短い
- ・ 塗装できる素材に制限がある
- ・ 1液型塗料に比べて耐久性が優れる
- ・ 硬化剤を混ぜなければ、長期間保存できる
- ・ 塗装できる建材が多い
- ・ 1液型塗料に比べ、価格が高い
- ・ 硬化剤を混ぜたら、可使時間内で使用する必要がある
- ・ 硬化剤を混ぜるのに手間が掛かり、作業時間が長くなる
3. 1液型塗料と2液型塗料による違いを把握して選ぶ際のポイント
1液型塗料と2液型塗料を選ぶ際のポイントを分かりやすくお伝えします。
1液型塗料は、同グレードの2液型塗料と比べて5~20%ぐらい塗装価格が安いです。(塗料メーカーの販売量・出荷量で異なります。)
ですから、例えば一般的な1液型シリコン塗料の1㎡あたりの単価が1,800~2,000円程度なので、1液型塗料と2液型塗料を比べた場合、1㎡あたりの塗装価格で150~300円の差が生じます。
一般的な30坪の一戸建て住宅の場合、外壁の面積は150㎡程度なので、1液型塗料と2液塗料の塗装価格の差は、22,500~45,000円程度の差があります。
2液型塗料は、1液型塗料よりも耐用年数が長いという特徴があります。
なぜなら、2液型塗料の方が塗膜の密着性(付着力)が優れ、なおかつ紫外線や雨風による劣化に対して強い抵抗力を持っているからです。
2液型塗料は、塗膜の密着性が高いため、様々な素材に塗装することが可能です。
一方の1液型は、密着性が低いので塗装できる素材に限りがあります。
(ただし、一液型塗料は各種プライマーを下塗りする事で仕上げ塗装が可能です。)
塗料の密着性は、硬化剤の化学反応の速さに左右され、速ければ密着性が高くなります。
2液型は、硬化剤を混ぜると一気に化学反応が起きて急速に固まります。
一方の1液型塗料は、主剤と硬化剤の化学反応が遅いので、2液型塗料と比べて密着性が弱い特徴があります。
塗料の種類によって塗装ができる建材は変わりますが、一般的に1液型塗料は、サイディングやモルタル、コンクリートなど無機素材の塗装に適し、2液型は1液型の素材に加えて、金属や木部の塗装にも適しています。
2液型塗料は、使用する前に主材と硬化剤を混ぜる必要があり、比率が塗料によって細かく定められているため、計測器で計って作るので時間が掛かります。
また、2液型塗料は、硬化剤を入れてから0.5時間~4時間程度で固まってしまうので、塗料を作り置きする事ができません。
ですから、時間内に塗料を使い切る量を作る必要があり、塗料が足りなければ再度作る必要があります。
こういった作業に手間が掛かるため、2液型塗料は1液型塗料に比べて作業性が低下します。
1液型塗料は、すでに主剤と硬化剤が混ぜ合わせた出荷されている状態なので、未開封の塗料でも半年~1年程度で固まってしまいます。
ですから、長期に亘って保存する事はできません。
しかし2液型塗料は、硬化剤が混ざっていないので、1液型塗料よりも長期保存ができますが、硬化剤の保管環境に注意が必要です。
特に湿度や気温が高い場所、直射日光が当たる場所で保管すると硬化剤がゲル状に劣化してしまいます。
こういった劣化した硬化剤を使用すると塗料が硬化不良してしまいます。
4. 1液型塗料と2液型塗料の違い メリット・デメリットまとめ
1液型塗料の方が一般的に2液型塗料よりも価格が安く、作業性も良いのですが、同グレードの2液型塗料に比べ耐久性が低いです。
逆に2液型塗料は、耐久性が高く、汎用性が優れ、幅広い建材に塗装する事が可能ですが、硬化剤を正確に測って混ぜなくてはならないので、1液型塗料に比べて作業性が劣ります。
1液型塗料、2液型塗料それぞれに、メリットとデメリットがあり、作業内容によって使い分けることが重要です。
1液型塗料と2液型塗料 適切な塗料選びの事なら、小林塗装にお任せください。
小林塗装は、名古屋市にある外壁塗装店です。
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当店は、2003年の創業以来、名古屋で「塗装専門店」として豊富な知識・技術・経験で、品質本位の塗装工事を行っています。
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コラム筆者
1液型塗料と2液型塗料の違いに詳しい 小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラム作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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