
外壁や屋根‥塗装工事を行う際、どういった塗料を選べば良いのか、塗装工事を検討しているお客様に分かりやすくお伝えします。
適切な塗料の選定と施工方法について
ウレタン、シリコン、ラジカル制御シリコン、フッ素、無機‥各種塗料の耐候性グレードは、
と言った順になります。
また、溶剤別で考えますと、強溶剤2液→強溶剤1液→弱溶剤2液→弱溶剤1液→水性2液→水性1液と言った順になります。
しかし、最近では塗料メーカーが環境負荷の少ない水性塗料や弱溶剤塗料の開発にシフトチェンジしている為、一概にこのような順序では考えられません。
また、鉄部・屋根・木部の上塗り塗料は、外壁塗装の期待耐用年数よりも約3割程度、塗膜が早く劣化するので、塗料選定する際には注意が必要です。
適切な塗料の選定とは?
最近では、数多くの塗り替え塗料が流通しています。当店のホームページ記載の塗料は、塗り替え塗料のごく一部の塗料です。一般的に塗り替え工事に使用される塗料は、現場で塗装されてから、初めて塗膜が形成され、家の保護や美観などの機能性が発揮されます。
ですから、高価で性能が優れている塗料を塗っても、塗料の用途が間違えていたり、施工仕様書を守らなければ、その塗料に期待される性能を発揮する事が出来ません。一般的に塗り替え工事は、下塗り、中塗り、上塗りと塗料を重ねる事によって、耐久性など塗料の性能を高めていきます。
塗料の性能を最大限に発揮させる為には、塗料の「メーカーカタログ」や「施工仕様書」に記載されている施工環境(気温・湿度)・水道水やシンナーで希釈する割合(%)・塗料の重ね塗りの間隔(時間)・施工道具(刷毛・ローラー・吹付け機材)・可使時間(塗料が使える時間)等を守る事が重要です。これらの内容を守らないと、下地(既存の壁‥)との密着不良や塗装面のムラが出来たり、膨れや剥離(塗膜の剥がれ)‥、施工・品質トラブルの原因になります。
ですから、塗料・塗装に関する知識や技術が無いと、塗り替え工事の結果は、「品質の良くない、塗り替え工事」なってしまいます。