鉄部塗装  塗り替え時期の目安とは？

変色とは、塗料に含まれる樹脂が劣化して、塗料の色が変わったりする事を言います。退色とはツヤが落ちたりする状態の事を言います。塗装面に錆が浮き出る事を浮き錆びと言います。

鉄部塗装のチョーキングとは、鉄部塗装面が紫外線‥によって、表層樹脂が加水分解し、塗料の色成分の顔料がチョーク（白墨）の様な粉状になって、光沢が低下している状態の事を言います。

鉄部に浮き錆びが発生する原因は、塗装を行う前のケレン作業‥下地調整の不足、適切な下塗りが行われていない（手抜き）、経年劣化、下塗り塗料の選定ミス‥があります。

鉄部でも、塗膜が劣化した日光があまり当たらない場所、埃が堆積している場所、湿度の高い場所、植栽物の多い場所‥に生じます。
また、塗膜がチョーキングし、更に塗料に含まれる防かび剤の薬効がなくなった場合、カビやコケが生じ易くなります。

塗膜の劣化や浮き錆びが進行する事により、素地の内部に浸水し、塗膜が膨れ上がった状態です。

塗膜の剥離とは、塗膜の膨れが更にひどくなった状態です。 剥離の主な原因には、旧塗膜の付着力が弱い場合、塗膜下の異物がある場合 、下塗り塗膜の中に異物が混入している場合 、塗装間隔を越えた場合、 塗膜が硬化不良している場合 、熱影響を受けた場合 などが挙げられます。塗膜の剥離が見られる場合、塗装する際に充分なケレンと防錆効果の高い錆止めを下塗りする必要があります。

鉄部が腐食によって欠けてしまっている状態です。
こういった場合は、欠損した鉄部の取り替え部分補修、または溶接補修する必要があります。