
塗装職人さんや業者さんが使う、塗装・塗り替え工事の専門用語をまとめました。
ここでは、 「ゆ」から始まる塗装用語「有機」、「有機溶剤」、「ゆず肌」等を記載しています。
有機(ゆうき)
有機とは、有機化学または、有機化合物の略です。
有機過酸化物(ゆうきかさんかぶつ)
有機過酸化物とは、不飽和ポリエステルパテの硬化剤や、アクリル樹脂を合成する際の反応開始剤として使用されます。
有機物の過酸化物 (C-O-O-C結合を持つ) は、反応性が非常に高く、また分解しやすい性質があります。
有機系フィラー(ゆうきけいふぃらー)
有機系フィラーとは、主要構成成分がアクリル系エマルション等のフィラーの事を言います。
有機溶剤(ゆうきようざい)
有機溶剤とは、有機物によって構成され、物を溶かす性質を持つ液体の事です。揮発し易く、蒸気は空気より重いです。
人体の脂肪を溶かす性質があり、揮発性が高いもの程、中毒性が高いので取扱いには注意が必要です。
一般的に有機溶剤を弱溶剤(塗料用シンナー=ターペン)と強溶剤(アクリル、ウレタン、ラッカー、エポキシ、メラミンシンナー等、溶解力が高く揮発性が高いシンナー)に分類する事が出来ます。
現在の塗り替え工事では、人体の健康問題の観点、施工時の取扱いの容易さ等から弱溶剤系塗料(塗料用シンナー=ターペン)を使用する頻度が高いです。
現在、約450種類の有機溶剤があるとされていますが、塗料用にはその中の約30種類が使われています。
有彩色(ゆうさいしょく)
有彩色とは、赤色、青色、黄色の様な、色相を持った色の事を言います。
釉薬瓦(ゆうやくがわら)
釉薬瓦とは、表面を釉薬で化粧した粘土瓦の事で、日本工業規格(JIS)の製法区分上の名称として定められる。古くは瑠璃瓦(るりがわら)と呼ばれていました。陶磁器の焼成区分上は「陶器」に該当する事から、「陶器瓦」とも呼ばれます。
Uカットシーリング補修(ゆーかっとしーりんぐほしゅう)
Uカットシーリング補修とは、クラック幅が0.8mm以上のクラックが生じている場合に行う施工方法です。
Uカットシーリング工法の施工手順は、コンクリートに生じたひび割れを幅10mm、深さ10mm~15mmほどU字にサンダー等の電動工具を使い掘削します。その後、シーリングプライマーの塗布を行い、シーリングを充填します。
雪止め金物(ゆきどめかなもの)
雪止め金物とは、屋根面に積もった雪が滑り落ちて、建物周辺に被害が出ない様、屋根面につけるL型の金物の事です。
ゆず肌(ゆずはだ)
ゆず肌とは、弾性系塗材を用いて、うっすらと凹凸を付けた仕上げの事です。
ゆず肌スタッコ(ゆずはだすたっこ)
ゆず肌スタッコとは、自然石の風合いを、そのまま粗流石膏や石灰質セメント等を荒吹きして、重量感あるゆず肌仕上げにしたものです。