
塗装職人さんや業者さんが使う、塗装・塗り替え工事の専門用語をまとめました。
ここでは、 「ほ」から始まる塗装用語「防蟻剤」、「防水」、「ポリマー」等を記載しています。
防音・防振塗料(ぼうおん・ぼうしんとりょう)
防音・防振塗料とは、塗料に防振性や制振性を持たせた塗料の事です。
防カビ剤(ぼうかびざい)
防カビ剤とは、カビの活動、成長を抑制し、食品や木材、塗料等の腐敗や増殖するのを防止する薬品です。
最近の塗料は、高性能化が著しく、様々な機能を付加させた塗料が多です。
防カビ塗料(ぼうかびとりょう)
防カビ塗料とは、カビの活動、成長を抑制する塗料の事です。
防かび剤には、ベンツイミダゾール系殺菌剤が多く使用されています。
防蟻剤(ぼうぎざい)
防蟻剤とは、シロアリから建物を守る為に使われます。
土台等の木部の処理に利用されるクロロホルピスが代表的です。
方形屋根(ほうぎょうやね)
方形屋根とは、屋根形状の一種で、正方形の建物で四方からの棟が中央の一点に集まる四角錐の形をした屋根の事です。
芳香族炭化水素系有機溶剤(ほうこうぞくたんかすいそけいゆうきようざい)
芳香族炭化水素系有機溶剤とは、トルエン、キシレンを代表とするベンゼン環を持つ炭化水素系溶剤の事です。
溶解性が強く、溶剤系の塗料の希釈剤として広く使われています。
トルエン、キシレン等C9以下の炭化水素系溶剤は一般的に毒性が強いです。
多量に摂取すると中毒を起こす危険性があります。
膨潤(ぼうじゅん)
膨潤とは、塗料が、水・溶剤・薬品等に浸され、液体を吸収し、体積が膨れ上がる事を言います。
防水(ぼうすい)
防水とは、外界から水が入り込まない様に加工する事です。ウォータープルーフとも言います。
一般には、防水の程度を表す用語として、完全防水(かんぜんぼうすい)・生活防水(せいかつぼうすい)・日常生活防水(にちじょうせいかつぼうすい)といった用語が用いられますが、これらの用語は何らかの規格に基づくものではないです。
建築業界では、ビル等の屋根から下階に雨水が浸透しない様に施す処置や地下階の居室に地下水が浸透しない様に施す処置も防水と呼ばれます。
土木業界ではこれらは『止水』と呼ばれますが、考え方は同じです。
防水紙(ぼうすいし)
防水紙とは、防水シートの事です。ラス壁や屋根の下貼り用に使用します。 防水紙には、アスファルトフェルトやアスファルトルーフィング、透湿防水シート等があります。
防水テープ(ぼうすいてーぷ)
防水テープとは、予め開口部周りや頂部や外壁下地ボードの目地張りに使用し、漏水を未然に防ぐために使用する強力な自己接着性を持ち、幅広い温度範囲で使用可能なテープの事です。 「止水テープ」とも呼ばれます。
防水モルタル(ぼうすいもるたる)
防水モルタルとは、庇、屋上、床等の面にモルタルにエマルションを混合して施工する防水材です。
方立(ほうだて)
方立とは、横に連続した窓の間に設けられた垂直の桟の事を言います。
放置時間(ほうちじかん)
放置時間とは、塗料を塗装してから、乾燥するまでの時間の事を言います。
防虫剤(ぼうちゅうざい)
防虫剤とは、害虫を防ぐ為に用いる薬剤の事です。
ナフタリン・樟脳等。また、蚊等が近づかない様に塗布する薬剤。
フタル酸エステル・安息香酸ベンジル等。虫除け。
棒塗り(ぼうぬり)
棒塗りとは、配り塗りを行わず、そのまま一定方向に塗る事を言います。
防腐剤(ぼうふざい)
防腐剤とは、木材の防腐、防虫及びカビの発生を抑制する薬品の事です。
水周りに使用される木材に使用されます。
防腐処理(ぼうふしょり)
防腐処理とは、シロアリ予防の為、木材の表面や土壌に薬剤を塗布又は散布して予防する事です。
有害化学物質の問題等から薬剤だけに頼るよりも、定期点検により管理する事が良いと考えられます。
ボーダー(ぼーだー)
ボーダーとは、へり、ふち、端、境の事を言います。
ポーチ(ぽーち)
ポーチとは、玄関の外側に庇が掛けられた車寄せの部分(玄関ドアの前の部分)で、「玄関ポーチ」とも呼びます。
建物のファサードを形成する重要な部分の1つです。
ホットタイム(ほっとたいむ)
ホットタイムとは、2液型塗料の主材と硬化剤を混合した後に塗料を使用出来る時間の事です。=可使時間。
ポリウレタン系シーリング材(ぽりうれたんけいしーりんぐざい)
ポリウレタン系シーリング材とは、シリコーン系と逆の特性があるシーリング材です。
末端基にイソシアネートを有する基剤と活性水素化合物を含む硬化剤とからなる2成分形と、湿気硬化形の1成分形があります。
ポリウレタン系シーリング材は、耐久性に優れたシーリング材で、比較的安価である為、中間的な性能分野の利用が多く、モルタル及びモルタル二次製品への目地に補修・改修材として使用される事も多いです。
主にALC目地の改修や塗装仕上げを行う目地部分に用いられています。
ポリカーボネート(ぽりかーぼねーと
ポリカーボネートとは、熱可塑性プラスチックの一種です。
モノマー単位同士の接合部は、全てカーボネート基 (-O-(C=O)-O-)で構成される為、この名が付けられました。
ドイツのバイエル社が開発しました。ポリカ、PCと省略される事もあります。
また、アクリル樹脂等と共に有機ガラスとも呼ばれます。
ポリカの長所は、透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性等において、高い物性を示し汎用性に優れ、安価に製造できます。
また、ポリカの欠点は、薬品耐久性は高くなく、特にアルカリ洗剤、溶剤では劣化し、接着剤等の使用ができません。
エステル結合を持つ為、高温高湿度の環境下では加水分解します。
なお、ポリカーボネートは、引張強度を超える力を加えると、白化して透明度が著しく低下します。
ポリサルファイド系シーリング(ぽりさるふぁいどけいしーりんぐ)
ポリサルファイド系シーリング材とは、
ポリサルファイドを主成分とするシーリング材で、1成分形と2成分形があり、基剤と硬化剤からなる2成分形は、歴史も古く、種々の被着体と強固な接着力を発現し、優れたシーリング材として認識を得ています。
また、湿気硬化形の1成分形ポリサルファイド系シーリング材は、比較的最近になって市販される様になったものです。ポリサルファイド系シーリング材主に石目地などに用いられています。
ポリシング(ぽりしんぐ)
ポリシングとは、研磨機で表面を磨きあげる事です。
ポリマー(ぽりまー)
ポリマーとは、高分子の事を指します。反対の意味はモノマーです。
ホルムアルデヒト(ほるむあるでひと)
ホルムアルデヒトとは、刺激臭のある無色の気体の事です。
合板建材や壁紙の接着剤から発生し、シックハウス症候群の原因物質の一つと言われています。
防腐剤、消毒剤のホルマリンは、ホルムアルデヒト37%の液体の事です。
ホーロー鋼板(ほーろーこうはん)
ホーロー鋼板とは、陶磁器用釉薬に似た成分のホーロー釉薬を鋼板に塗り、800~900℃の高温で熱融着させた鋼板の事です。
ボンデ鋼板(ぼんでこうはん)
ボンデ鋼板とは、亜鉛の電気メッキをした薄鋼板に、リン酸鉄と酸化マンガンを用いた化学的紡食を施した金属被覆鋼板の事です。
塗膜の付着性が良く、耐食性に優れています。
ちなみにボンデ鋼板は、新日鉄の商品名で、正式には「電気亜鉛メッキ鋼板」と呼ばれています。
ボンドブレーカー(ぼんどぶれーかー)
ボンドブレーカーとは、シーリング工事において目地底に貼るシート状のものです。
目地の底部分にシーリング材が接着しないようにする物なので、バックアップ材と同じ目的で使われますが、ボンドブレーカーは、厚みがとれない場合に使います。