
塗装職人さんや業者さんが使う、塗装・塗り替え工事の専門用語をまとめました。
ここでは、 「そ」から始まる塗装用語「増粘剤」、「総パテ」、「外断熱」等を記載しています。
層間密着性 (そうかんみっちゃくせい)
層間密着性とは、下塗り、中塗り、上塗りの各層における密着程度の事を言います。
塗膜の密着性を評価する方法として、碁盤目試験などがあります。
層間剥離(そうかんはくり)
層間剥離とは、塗料の付着不良により、異なる塗料が付着しない状態の事です。
造作大工(ぞうさくだいく)
造作大工とは、ビル・一般住宅の内装(主に木工事)を行う大工さんです。
元は、和室の造作や応接室の壁練付け等高級等、仕上げをする職人でした。
最近では、マンションの造作が過半を占める様になっています。
かつての造作大工は、材の下ごしらえ(刻み)から行ったものですが、現在では工場で加工したものを取り付ける事が殆どです。
増粘剤(ぞうねんざい)
増粘剤とは、層間剥離塗料の粘度を上げて、施工性を向上させる物の事です。
代表的な物はペンナイト・メチルセルロースなどです。
総パテ(そうぱて)
総パテとは、塗装する部分全面にパテ打ちする事を言います。
造膜(ぞうまく)
造膜とは、塗膜を造るという意味です。
増量剤(ぞうりょうざい)
増量剤とは、塗料や接着剤に添加する充てん材料で主に粉体が使われます。
促進黄色度(そくしんおうしょくど)
促進黄色度とは、白塗料及び透明塗料について、時日の経過で塗膜が黄変する傾向を試験する為に、塗膜を湿度の高い暗所に置いて黄変を促進させ測色して、色の三刺激値から黄色さを求め、これを促進黄色度の値とします。
黄色促進の試験方法には、アンモニアの蒸気に触れさせたり、紫外線を照射する等の方法もあります。
素地研磨(そじけんま)
サンドペーパーなどで塗装素地を研磨し、平滑にする事です。
塑性(そせい)
塑性とは、一定限度以上の応力を受けて材料に生じる不可逆的なズレや変形の事を言います。
(弾性と反対の意味です。)
外々(そとそと)
外々とは、主に塗装職人さんや建築屋さんが使う用語の一つで、材料の外側の端からもう一方の外側の端までの寸法を指す意味です。
外断熱(そとだんねつ)
外断熱とは、建築物の断熱工法のうち、基礎から壁、屋根まで建物全体を外側から包み込む様に、断熱材を躯体の外側に取り付けたものです。
断熱材内の結露を防いだり、外気温の変化から躯体を保護するなどのメリットがある反面、内断熱よりも断熱面積が増えるので、コストが割高になる事や、施工が難しい等の課題があります。
外断熱用塗料(そとだんねつようとりょう)
外断熱用塗料とは、ポリスチレン等の発泡樹脂を用いた断熱性能を持つ塗装材料です。
欧米で多用されている湿式外断熱用工法システム用塗装仕上げ材です。
ソフト巾木(そふとはばき)
ソフト巾木とは、室内の壁面に貼り付ける塩ビ製の巾木の事です。
ソルベント(そるべんと)
ソルベントとは、溶剤の事です。
反り上がる(そりあがる)
反り上がるとは、屋根のスレートやサイディング、木部などに起こる劣化現象の事です。
反りの原因は、熱や紫外線での劣化、雨水等、経年による劣化によるものです。
反り返った部分から、汚れや水分等が入り込み易くなって、より深刻な素地劣化を招く原因になります。
また、その面にビスで固定している部分がある場合、そこからクラックが起こったりする原因にもなります。
ソリッド(そりっど)
ソリッドとは、着色顔料だけで調色した塗料の事です。