塗装職人さんや業者さんが使う、塗装・塗り替え工事の専門用語をまとめました。
ここでは、 ｢さ」から始まる塗装用語「左官」、｢サフェーサー」、｢三州瓦」等を記載しています。
材工（ざいこう）
材工とは、工事に掛かる全ての材料費と、手間賃を合わせた費用の事です。
材工一式（ざいこういっしき）、材工共（ざいこうとも）等と言う風に使われます。
サイディング（さいでぃんぐ）
サイディングとは、サンドペーパーやサンダー等で、塗装面の汚れを取り、平滑にする事です。
サンディングシーラー（さいでぃんぐしーらー）
サンディングシーラーとは、木材のクリア仕上げに用いる中塗り塗料。
上塗り塗装の前に平滑性を与える目的があります。
彩度（さいど）
彩度とは、色の属性のうち、「色の鮮やかさ」を表す言葉です。
サイディング用クリア塗料（さいでぃんぐようくりあとりょう）
サイディング用クリア塗料とは、デザイン性に優れたサイディングを保護する為の塗料です。
色は無色透明で、紫外線やサイディングの既存デザイン、ひび割れ、反り返りから保護します。
サイディング用クリア塗料には、ウレタン系・シリコン系・フッ素系等があります。
また各種、塗料の艶も選択する事ができます。
左官（さかん）
左官とは、土塗り仕上げ、モルタル、漆喰仕上げのほか、タイル下地塗り等も行う職人さんです。
最近、乾式工法が主流になり、活躍する場合が少なくなりましたが、やはり左官は、仕上げ工事の重要な役割を担っています。
左官から派生した仕事に、コンクリート床仕上げ（モノリック）、コンクリート打放し面の補修がありますが、それぞれならし屋、補修屋と呼ばれ、専業化しています。
先打ち（さきうち）
先打ちとは、塗装する前にシーリング材を充填する事です。
作業指示書（さぎょうしじしょ）
作業指示書とは、作業範囲・作業内容および注意事項などを詳細に示した書類の事です。
さくい
さくいとは、塗料の粘度が足りない事を言います。
酢酸エチル（さくさんえちる）
酢酸ブチルとは、酢酸ブチル酢酸エステル系溶剤の一種、酢酸エチルと同様に真溶剤として広く使われています。
酢酸エチルよりも少し蒸発速度が遅いです。
酢酸ブチル（さくさんぶちる）
酢酸エチルとは、酢酸エステル系溶剤の一種で容解力が強く､ラッカー等の真溶剤として多く使用されています。
酢酸セルロース（さくさんせるろーす）
酢酸セルロースとは、繊維素の酢酸エステルの事です。
酢酸ビニルエマルション系塗料（さくさんびにるえまるしょんけいとりょう）
酢酸ビニルエマルション系塗料とは、酢酸ビニルを乳化重合させた塗料です。
安価ですが、耐水性・耐候性が低く、外部には使用出来ません。
下げ缶（さげかん）
下げ缶とは、刷毛バケツの事です。金属製とポリ製があります。
ささら板（ささらばん）
ささら板とは、階段の場合、踏板の側板の事です。
妻板（つまいた）と呼ばれる事もあります。
ササラ（ささら）
ササラとは、外部のチリ周りの清掃をする際に使用します。
チリほうきを使用して作るテクスチャーもあります。
又、養生テープを押さえる際にも使用します。
砂骨ローラー（さこつろーらー）
砂骨ローラーとは、厚膜仕上げに使用されます。
住宅都市基盤整備公団、マスチック塗材工法（特許工法）が代表的なものです。
塗り替え工事の際、吹付け工事の出来ない狭い場所で、多用されています。
施工の際、凹凸模様の技術差が生じ易いので、注意が必要です。
殺菌剤 (さっきんざい)
殺菌剤とは、塗料に使用する添加剤の一つです。
塗料、塗膜に微生物が発生するのを防ぐ為に、添加します。
サッシ（さっし）
サッシとは、窓枠、窓框の総称です。
スチール製、アルミ製のサッシ枠が多いです。
殺虫剤 (さっちゅうざい)
殺虫剤とは、塗料の添加剤の一つです。
塗料の中に殺虫性薬剤を添加し、有害虫類を駆除します。
人体に影響のないものが使用されます。
サニタリー（さにたりー）
サニタリーとは、トイレ、浴室、洗面所等の事を言います。
錆汚れ（さびよごれ）
錆汚れとは、腐食した鋼材の錆が流出して、仕上げ材やコンクリートの表面に付着している状態の事を言います。
サフェーサー（さふぇーさー）
サフェーサーとは、仕上がり性を高める為に下塗り後に塗る塗布する塗料の事で、中間調整材とも言います。
サブコン（さぶこん）
サブコンとは、請負契約における下請け業者の事です。
サブコンストラクターの略です。
サフラワー油（さふらわーあぶら）
サフラワー油とは、べにばなの種子から採った乾性油の事です。
サブロク板（さぶろくばん）
サブロク板とは、３尺×６尺の板の事です。
約９０ｃｍ×１ｍ８０ｃｍです。畳一帖の大きさです。
看板や建材として使用する板材はこの大きさの物が主流です。
ざらつき
ざらつきとは、ブツの付着が多く生じている事を言います。
ざる
ざるとは、子供の事を言います。
残（ざん）
残とは、残り物の事を言います。
酸洗い（さんあらい）
酸洗いとは、鉄素地からミルスケール及び厚いさびの層を除く為に、比較的長い時間、酸性の溶液中に浸して清浄にする処理方法です。
酸化クロム（さんかくろむ）
酸化クロムとは、深緑色の無機顔料に使われ、耐光性、耐熱性、耐アルカリ、耐酸性に強い顔料の事です。
しかし、酸化クロムは顔料分散性が悪く、隠ぺい力、着色力が低いのが欠点です。
酸化鉄顔料（さんかてつがんりょう）
酸化鉄顔料とは、酸化鉄を着色成分とする顔料の事です。
酸化鉄顔は、一般的に顔料の粒径も大きく、色の鮮明さも良くありませんが、耐候性、耐光性に優れ、安価な為、建築塗料顔料として多く使われています。
酸化鉄顔料の色調は、黄色褐、褐色、茶色、黒、灰色等があります。
三次元構造塗膜 （さんじげんこぞうたい）
三次元構造塗膜とは、多くの分子と架橋構造を持つ塗膜です。
架橋が密に行なわれるので、緻密で強靭な塗膜を形成します。
三州瓦（さんしゅうかわら）
三州瓦とは、愛知県西三河地方の旧国名三河を意味する「三州」を冠した粘土瓦の事で、日本三大瓦の一つです。
古くから日本建築の屋根材として使用されています。
現在では、一般的な瓦の波形から、屋根面をフラットに見せる事の出来るフラット型まで、様々な形状の瓦があります。
酸性雨（さんせいう）
酸性雨とは、自動車の排気ガスに含まれている酸化物（硫黄・窒素）が雨に吸収され、降った雨がph5.6以下の雨の事を酸性雨と言います。中性は、ph7.0です。
サンダー（さんだー）
サンダーとは、モルタル、金属素地を研磨する際に使用します。
ディスクサンダー、オービタルサンダー、振動ベルトサンダー等があります。
サンディング（さんでぃんぐ）
サンディングとは、素地を研磨する事です。
サンドブラスト（さんどぶらすと）
サンドブラストとは、金属製品に砂等の研削材を吹き付けて、表面の錆を除き、キレイ にする作業の事です。
サンドペーパー（さんどぺーぱー）
サンドペーパーとは、素地を研磨する際に使用します。
ペーパーの種類は、紙、含浸紙（ゴムを含んだ紙）、布の3種類があり、布製は水研磨もできます。
（４０～１２０番錆落とし等、ボード・木類の下地研磨１８０～３２０番、木部の仕上げ２８０～４００番、家具調仕上げの場合は、４００番以上のものを使用します。）
300（さんびゃく）
300とは、養生ビニルの幅が30センチのマスカーの事を言います。
残留粘着（ざんりゅうねんちゃく）
残留粘着（ざんりゅうねんちゃく）とは、塗料の流動性はなくなった後、塗膜が不粘着状態に達せず、塗膜に残る粘着の程度の事を言います。
サンルーム（さんるーむ）
サンルームとは、太陽光を楽しむ居室の事を言います。
本来の機能のほかに、サンルームは採光、広縁、アウトドアリングとしての利用もあります。