
塗装職人さんや業者さんが使う、塗装・塗り替え工事の専門用語をまとめました。
ここでは、 「う」から始まる塗装用語「ウレタン樹脂塗料」、「ウレタンシンナー」、「ウレタンサフェーサー」等を記載しています。
ウェザーメーター(うぇざーめーたー)
ウェザーメーターとは、装置内に供試体を入れカーボンアークの紫外線照射、水の噴射、温度の変化等を与えて様々な人工気象条件のもとで行う促進耐候性試験装置の事です。
ウェザリング(うぇざりんぐ)
ウェザリングとは、屋外において日光、雨、雪等の自然条件を受け続け、時間の経過に伴って生じる塗料や材料の物理的・化学的性質の有害な経年変化の事を言います。
または、「風化」の意味合いで「汚し塗装」としての意味で使われます。塗装の均一さ失わせて実感的に見せる技法の事も言います。
ウエス(うえす)
ウエスとは、布という意味です。拭き取り作業に使います。
ウォッシュコート(うぉっしゅこーと)
ウォッシュコートとは、捨て塗りの事です。
ウォシュプライマー(うぉしゅぷらいまー)
ウォッシュプライマーとは、エッチングプライマーとも呼ばれ、1液型 (ビニルブチラール・リン酸溶液)と2液型(ビニルブチラール・ジンククロメート+リン酸溶液)があります。
ウォッシュプライマーは、亜鉛めっきの錆止めプライマーとして使われます。
ウォッシュプライマーを塗る際には、薄く手早く塗る事が重要です。
浮き(うき)
浮きとは、塗料を塗り重ねた時に上塗り塗料が下塗り材を侵して、小さなしわや割れ模様を生じさせる欠陥現象の事を言います。
浮き色(うきいろ)
浮き色とは、塗装面の全体が一様に、顔料粒子が分離して、塗装直後の濡れ塗膜と著しく異なる色が浮き上がってくる現象の事を言います。
塗料が乾燥する過程で、顔料と顔料との分布が上層と下層とで不均等になり、できた塗膜の色が上層で密になった顔料の色で強められる現象の事を言います。
浮錆び(うきさび)
浮錆びとは、研磨したり、手で触ると容易に剥がれる錆の事を言います。
浮き斑(うきまだら)
浮きまだらとは、塗料が乾燥する過程で、数種の顔料を混ぜて調色した塗料から、ある顔料が分離して塗料の表面に縞や斑な部分が生じる現象の事です。
鶯色(うぐいすいろ)
鶯色とは、灰色がかった緑褐色を言います。また、抹茶色に近い柔らかな黄緑色を連想する人もいます。
請け(うけ)
請けとは、仕事を請け負うという意味です。
請け取り(うけとり)
請け取りとは、個人や少人数の会社等への能率給の一種です。
工事前に歩掛かりと作業量を想定して、報酬を決めてから着手します、請負と賃金支払いの事です。
うすめ液 (うすめえき)
うすめ液とは、塗料を使用する際、刷毛塗りやスプレー塗装などに適した塗料の粘度に調整する為の液体です。
うすめ液は、各種塗料に適したものを使用する必要があります。うすめ液はシンナー又は希釈剤とも呼ばれています。
内々(うちうち)
内々とは、材料の内側からもう一方の材料の内側までの寸法を指す意味です。
ウチコミ式(うちこみしき)
ウチコミ式とは、ハンマーで打ち込むくさび緊結式足場の事を言います。
打ち継ぎ(うちつぎ)
打ち継ぎとは、工程上の関係でシ-リングの充填が日にちをまたいで施工されることを言います。シーリング材の種類によっては、良好な接着性が確保できない場合があるため施工の際には注意が必要です。
宇宙(うちゅう)
宇宙とは、好川産業が販売している油性塗料用筋交い刷毛の傑作品です。
ウッドシーラー(うっどしーらー)
ウッドシーラーとは、目止め後に使う目止め押さえのシーラーの事です。
ウッドシーラーには、ニトロセルロース系のシーラーが主に使われます。
従ってウッドシーラーには、研磨剤など余計なものは一切入ってません。
ウッドデッキ(うっどでっき)
ウッドデッキとは、庭先に向いて木の甲板で作られたテラスの事です。
ウッドデッキに使われる木材は、野外に設置されるため、高耐久の木材を使う必要があり、北米産のウェスタンレッドシダーや熱帯雨林産のハードウッドであるウリンやイペ、ボンゴシなどが使われます。
ウッドフィラー(うっどふぃらー)
ウッドフィラーとは、木材素地の目止め処理に使われる透明体質顔料を含んだフィラーです。
シオジ、ナラ、サクラ等の木目の深い木材の目止めに使われます。
ウッドロジン(うっどろじん)
ウッドロジンとは、チップ状にした松の切株から抽出し、分別蒸留したものです。
ロジン変性アルキド樹脂、ロジン変性フェノール樹脂等の原料となります。
打継ぎ目地(うちつぎめじ)
打継ぎ目地とは、コンクリート打設作業を計画的に中断する為に生ずるコンクリート構造体の継目の事を言います。
この部分は、後でシーリング材を充填する為に、コンクリートの打設時、適当な溝(目地)を形成しておきます。
打ち放し(うちはなし、うちっぱなし)
打ち放しとは、コンクリートを打ち込んだままの壁面を仕上げ面とするものです。
無機質でモダンな感触が好まれて、商業ビル、マンション、個人住宅まで幅広く取り入れられています。
馬(うま)
馬とは、脚立の事です。
馬毛(うまげ)
馬毛とは、合成樹脂調合ペイント用に使われる刷毛や筆の材料の一つです。
馬毛は、塗料の刷毛に適した毛質と言えます。
裏足(うらあし)
裏足とは、タイル等の接着が良い様に、裏側に付けた凸凹の事を言います。 タイルの接着力は、素材の性質によって決まってきますが、裏足があると物理的な接着力が上がるので、多くのタイルには裏足が付いています。
漆(うるし)
漆とは、東洋のみに生育する漆の木がつくりだ出す天然のエマルション(乳化液)の事です。
ウールローラー(うーるろーらー)
ウールローラーとは、耐水研紙などの芯筒に繊維網を植毛した塗装具です。
回転軸を持ったハンドルにこの筒を取り付け、毛に塗料を含ませて、手によって転がし塗装します。刷毛よりも熟練が要らず均一な塗膜を塗り付ける事が出来ます。
この様な理由により、近年非常に普及してきました。
毛の長さ(短毛、中毛、長毛など)、寸法、毛の素材を用途や塗料の種類、仕上がり、下地の状態に合わせて選択します。
ウレタン化アルキド(うれたんかあるきど)
ウレタン化アルキドは、ウレタン化油、ウラルキッドとも呼ばれます。
油脂にイソシアネートを反応させて作られる合成乾性油の事です。
ウレタン化アルキドは、一般のアルキドよりも乾燥性と耐水性等に優れ、床用塗料、耐薬品用塗料等としての用途があります。
ウレタンサフェーサー(うれたんさふぇーさー)
ウレタンサフェーサーとは、ポリウレタン樹脂と体質顔料で構成された下塗り塗料です。
肉持ち・硬度・耐溶剤性・作業性に優れています。吸い込み止め効果があります。
防錆鋼板、車の板金の下地に使われます。
ウレタン樹脂塗料(うれたんじゅしとりょう)
ウレタン樹脂塗料とは、ポリオールとポリイソシアネート化合物とで反応生成したウレタン結合を有する樹脂をビヒクルとする塗料の事を言います。
水性、ターペン可溶、溶剤型、2液タイプ等があります。
付着性、たわみ性、耐候性(無黄変性)、耐薬品性に優れています。
ウレタンシンナー(うれたんしんなー)
ウレタンシンナーとは、ウレタン塗料を希釈する溶剤です。
ウレタンプレポリマー(うれたんぽりまー)
ウレタンプレポリマーとは、ポリオールと過剰なポリイソシアネートを反応させて得られる高 分子で、分子末端にイソシアネート基を持っている物の事です。
ウレタン防水材の原料です。
ウレタンパテ(うれたんぱて
ウレタンパテとは、白亜、タルク、チタンホワイト等をウレタン樹脂と煉り合せたものです。
ウレタンプライマー(うれたんぷらいまー)
ウレタンプライマーとは、旧ウレタン塗膜 防水材、旧ウレタン弾性床材の上に再塗装する際に使用する塗り変え用のプライマーです。
また、ウレタン樹脂と防錆顔料を含んだウレタンプライマーもあります。共に軟質強靭で、密着性に優れています。
ウレタン防水(うれたんぼうすい)
ウレタン防水とは、熱帯の酷暑や、寒冷地の酷寒にも耐えられるウレタンを防水材に使用し、ニーズによって他のシート材等と複合構成させたり、ウレタンの厚みや材質を変えたり、仕上げに機能を与えたりして利用出来ます。
その為、屋根雨漏り修理や、ビル改修防水工事に適しています。
また、環境に優しい材料の組み合わせで施工でき、主に「蜜着工法」、「通気緩衝工法」、「機械的固定工法」の3種類の工法があります。
鱗壁仕上げ(うろこかべしあげ)
鱗壁仕上げは、洋風漆喰仕上げ技法のひとつです。扇状の模様を鏝で作ります。
上塗り(うわぬり)
上塗りとは、下塗り、中塗りの後に塗る仕上げ塗り工程の事です。
この上塗りの良否が、仕上がり後の美観性と耐久性に大きく関わってきます。
外壁塗装では、トップコート、トップとも言います。
上塗り適合性(うわぬりてきごうせい)
上塗り適合性とは、ある塗料の塗膜の上に、決められた塗料を塗り重ねた場合、塗装する上で支障が起こらず、正常な組合せ塗膜層が得られる為の下地塗膜の状態の事を言います。
上端(うわば)
上端とは、物や部材の上部分の事を言います。
運搬・諸経費(うんぱん・しょけいひ)
運搬費とは、各工事に共通的な運搬費用・共通仮設材の運搬費用等を指します。
諸経費とは、現場経費と一般管理費(本社経費・純利益等)を合わせたものを指す場合が多いです。