塗装職人さんや業者さんが使う、塗装・塗り替え工事の専門用語をまとめました。
ここでは、｢い｣から始まる塗装用語｢一液｣、｢移動式足場｣、｢インテリア｣等を記載しています。
いけいけ、どんどん
いけいけ、どんどんとは、強気で、回りの状況を何も考えず、とにかく作業を進める事を言います。
「いけいけ、どんどん」の言葉の由来は、軍隊が威風堂々と太鼓などを打ち鳴らし進軍する様子を表した言葉です。
類似語で「イケイケ マシン」があります。
移行（いこう）
移行とは、塗膜に含まれる顔料が表面に浮き出てくる現象の事を言います。
顔料の移行は、塗膜の表面を布などで擦ると、顔料が布等に付着するので分かります。
又は、下層塗膜の可塑剤が表面に析出してくる現象の事も言います。
石綿（いしわた、せきめん）
蘭: Asbest（アスベスト）は、蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の鉱石の事です。
蛇紋石系（クリソタイル）と角閃石系（クロシドライト、アモサイト等）に大別されます。
石綿の繊維1本の細さは大体髪の毛の5,000分の1程度の細さです。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等の特性に非常に優れ安価である為、「奇跡の鉱物」として重宝され、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきた。
しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると肺癌や中皮腫の誘因となる事が指摘される様になりました。
建築用資材としましては、屋根瓦、屋根用波板、石膏板、天井用化粧板等に使用されます。
イソシアネート（いそしあねーと）
イソシアネートとは、アミンとホスゲンの反応で製造されます。
主にウレタン系の塗料の硬化材に添加されます。
イソシアネートには、塗料の硬化促進の作用があります。
又、イソシアネートに含まれた蒸気に人体が触れると喘息、過敏症等の毒性が現れる為、取り扱いには充分な注意が必要です。
イソプロピールアルコール(IPA)（いそぷろぴーるあるこーる）
イソプロピールアルコールとは、アルコール系溶剤で､水とは自由に混合できる性質があります。
痛い（いたい）
痛いとは、「出来が悪い」という意味です。
板状錆び（いたじょうさび）
板状錆びとは、金属の錆が板状に積層された錆びの事を言います。
一液（いちえき）
一液とは、1液タイプの塗料の事です。1液タイプの塗料には強溶剤、弱溶剤、水性があります。
一次シール（いちじしーる）
一次シールとは、二段階防水構法において、屋外側に位置するシーリング材を言います。
１人工（いちにんく）
１人工とは、塗装工事において職人一人が一日働いた分に相当する作業量の事です。
一文字葺き（いちもんじふき）
一文字葺きとは、屋根材の葺き方が横一直線に見えるスレート屋根の葺き方の事を言います。
一類シート（いちるいしーと）
一次シールとは、二段階防水構法において、屋外側に位置するシーリング材を言います。
一側（いっそく）
一側とは、一側足場の略語です。
行って来い（いってこい）
行って来いとは、差し引きゼロという意味です。
一般管理費（いっぱんかんりひ）
一般管理費とは、工事費の構成の中で工事を側面から支援する本社経費その他の費用をさします。
一服（いっぷく）
一服とは、休憩するという意味です。
移動式足場（いどうしきあしば）
移動式足場とは、やぐら組の足場で自由に移動させて作業することができます。
ローリングタワーとも呼ばれています。
糸錆（いとさび）
糸錆びとは、塗装やメッキしたものに発生する皮膜状の錆の事です。
糸錆びの特徴としては、カビの様に糸状に発達していきます。
湿度６５％未満では、ほとんど発達しませんが、６５％以上になると早く大きく発達します。
湿度が１００％近くになると普通の錆びになります。
糸錆びを防止する為には、金属塗装の前に可溶性塩分を無くす事と、透湿性少ない塗料で塗装する事が有効です。
犬走り（いぬばしり）
犬走りとは、建物の軒下等、コンクリートで固められた部分の事です。
いぶし瓦（いぶしかわら）
いぶし瓦とは、釉薬瓦と同様に粘土をプレスし、焼成過程で、表面に銀色の炭素膜を付けた粘土瓦の事です。
入母屋屋根（いりもややね）
入母屋屋根とは、寄棟屋根と切妻屋根を組み合わせた形状の屋根の事です。
色押さえ（いろおさえ）
色押さえとは、木部塗装でステインを塗った際、ステインの色が析出するのをアルコール系シーラーで抑える事を言います。
色温度（いろおんど）
色温度とは、単位：K （ケルビン）黒体： （炭で近似される） の色を、その際の絶対温度で表した値の事です。
色がのぼる（いろがのぼる）
色がのぼるとは、塗膜の表面に比重の小さい顔料が、浮き上がって塗料の色より、濃い色ムラになる事を言います。
色の安定性（いろのあんていせい）
色の安定性とは、強い光に照らされても変色や退色しにくい塗膜の性質の事を言います。
色ムラ（いろむら）
色ムラとは、塗料中の成分顔料の粒子の大きさ、比重、凝集性が違う為、塗膜中に均一に分散せず、部分的に色の差が出来る事を言います。
色別れ（いろわかれ）
色別れとは、本来、調色した色と違う色になる事を言います。塗装する場合に希釈材（水若しくは、専用シンナー）で、薄めすぎた塗料で厚く塗ってしまい、その結果たれた部分等で起こる現象です。
色を合わせる（いろをあわせる）
色を合わせるとは、見本の色と同じ色を作る事です。
色を作る（いろをつくる）
色を作るとは、塗料の調色する事です。
引火（いんか）
引火とは、火・熱によって可燃性のものが燃え出す事です。
インターロッキングブロック（いんたーろっきんぐぶろっく）
インターロッキングブロックとは、広場や歩道等に使用されるコンクリート製のブロックの事です。
インターロッキングブロックは、デザイン性、透水性に優れる等の特徴があります。
また、インターロッキングブロックには、遮熱性・植生用等、様々な機能を有した製品があります。
インテリア（いんてりあ）
インテリアとは、室内の内装や家具、装飾、照明の事です。
またインテリアデザインとは、快適な室内環境をつくり出すための総括的なデザイン作業の事を指します。
そうした意味で、内装・家具・装飾・照明等の材質や形状、カラー、風合い選びから、全体のデザイン・コーディネーションまでを、インテリアデザイナーは受け持つ事になります。
インテリジェントビル（いんてりじぇんとびる）
インテリジェントビルとは、建築・建築設備・防災・室内環境・OA機器対応・コミュニケーション等のソフト、ハードが総合的にシステム化され、恰も知能（インテリジェンス）を持っているかの様に稼働する、またその対応がなされている建物の事を言います。
また、インテリジェントビルの主な構成要素は、ビル内外の通信コミュニケーション、ビル運用監理のビルディングオートメーション、オフィス業務のオートメーションを総合か融合化したものです。
隠蔽力・遮蔽性（いんぺいりょく・しゃへいせい）
隠蔽力・遮蔽性とは、ある厚さの塗膜が塗装面を覆い隠す性能の事です。
一定の表面を塗り隠すのに要した塗料の量を計り、単位・重量当たりの隠蔽力を算出します。