

外壁ガルバリウム鋼板の色選びと塗装
家の見た目のイメージに大きく影響する、外壁や屋根の色は、住まいづくりでお客様が特にこだわりたい部分かと思います。
最近、外壁や屋根材として人気のガルバリウム鋼板にも、豊富なカラーやデザインが用意されていますが、外装材にガルバリウム鋼板を選ぶときは、表面の色と、他の壁面とをいかにマッチさせるかが大きな鍵と言えます
リ今回は、そんな外壁ガルバリウム鋼板の色選びや外壁塗装について「名古屋の塗装店」小林塗装がざっくりまとめました。
ガルバリウム鋼板の色選び迷っているお客様やガルバリウム鋼板の塗装を検討しているお客様はぜひご覧ください。
- ・外壁ガルバリウム鉄鋼のメーカーと製品名
- ・外壁ガルバリウムの塗り替え作業で注意すべきこと
1. 外壁ガルバリウム鋼板の色は、豊富にラインナップされています
「金属系の外壁材」と聞くと、一般のお客様はメタリックな色を想像してがちですが、ガルバリウム鋼板は、カラーバリエーションも豊富な外装材です。
窯業系や無機系‥他の外装材に比べると、プレスして作られるガルバリウム鋼板は金属という素材感が強調されてしまう点は否めませんが、お客様の選ぶ色次第でセンスの良い外観にすることができます。
ガルバニウム鋼板の中には、数色しか色がラインアップされていない製品や、オーソドックスなストライプ柄しか選べない製品もありますが、レンガやタイル風のテクスチャーがプレスされてものや、モルタル壁のスタッコ仕上げ風の、ざらざらした表面処理が施されたデザイン性が優れた製品もあります。
これらの様々な色と、テクスチャーを組み合わせる事で、様々な外装デザインを創る事ができます。
ガルバリウム鋼板を使った外壁デザインを成功させるために大切なのは、好きな色や模様のガルバリウム鋼板を先に選んでしまう事ではありません。
何よりもまず大切な事は、お客様が作りたい外観イメージの全体をしっかり決めておく事です。
なぜなら、ガルバリウム鋼板のサンプルを見ただけで外装材を決めてしまうと、外壁や屋根全体に張り終わった後に、理想のイメージと大きく異なってしまう恐れがあります。
「ダークブラウンの落ち着いた色味のガルバリウム鋼板を選んだはずが、縦葺きのストライプ模様を選択したため、シャープなイメージが強くなってしまった。」
「ネイビーのシャープなガルバリウム鋼板を選んだのに、ネイビーが光に当たると爽やかな青になってしまい、かわいらしいイメージの外観になってしまった。」 など工事の完成後に何だかイメージが違う事に気付いても、もう変更のしようがありません。
使いたいガルバリウム鋼板の色が、お客様の仕上げたい外観イメージに相応しいかよく検討しながら、状況に応じて別の外装材に変更する慎重さも、リフォームにおいては重要です。
2. 色が豊富な外壁ガルバリウム鋼板商品の例
ガルバリウム鋼板は沢山のメーカーから販売されており、保証内容や施工方法、断熱機能、熱伝導率なども、メーカーによって違いがあります。
自分好みの色のガルバリウム鋼板を見つけたら、保証や性能面についても、しっかり調べたうえで購入しましょう。
旭トステムの『金属Danサイディング』シリーズは、定番のストライプ模様だけでなく、レンガ風、タイル風、木目風など、表面仕上げの種類が豊富な金属系サイディングです。
それぞれのシリーズ内のカラー展開も充実しており、色と表面仕上げの組み合わせを心ゆくまで検討することができます。
旭トステムの『金属Danサイディング』シリーズはカラーバリエーションが充実
金属Danサイディングには、表面仕上げの特徴が異なる6種類のシリーズが用意されており、それぞれのシリーズ内で、耐久性や保証内容ごとに商品グレードが分かれています。
上記の画像は、「スチール深絞り」シリーズの「ソリッドボーダーⅡSF」の画像です。
大理石調の表面仕上げが、ニュアンスが異なる4色から選択できる様になっています。
表面仕上げのイメージを決めた後、わずかな色の違いもこだわって選ぶことができるので、ある程度外観イメージが決まっているお客様におすすめのガルバリウム鋼板です。
アイジー工業には、外壁、屋根共に使用する事ができるデザイン性が優れるガルバリウム鋼板が販売されています。
アイジーサイディングには、定番のストライプ模様があしらわれた「シンプルモダンシリーズ」と、レンガや大理石風の模様で仕上げられた「ナチュラルシリーズ」、スタッコ仕上げ風のリーズナブルな「ベーシックシリーズ」の3種類があります。
商品ごとに約3~4色のカラーを選択できますが、「SF-ガルスパン」など、8~12色が用意されている製品もありますので、「希望の色が選べるガルバリウム鋼板が見つからない」というお客様にぴったりの製品です。
ニチハの金属製外壁材「センターサイディング」は、表面仕上げの種類とカラー展開ごとに、6種類の製品がラインナップされています。
画像は、プレミアムシリーズの商品の一つ「NS型ネオスパンプレミアム」のカラーラインナップです。
ガルバリウム鋼板の色は、人気のネイビーブルーやメタリックシルバー、ガルバリウム鋼板製品ではあまりない、ワインレッドやイエローオーカーなどもラインナップされています。
また、メタリック塗装だけでなく、艶を抑えたマット塗装仕上げも選択できますので、日当たりの強い立地や光沢をあまり強調したくないときなど、希望するイメージに柔軟に対応できる製品になっています。
各メーカーからは、豊富なカラーのガルバリウム鋼板が販売されていますが、ただ外壁や屋根に張り付けただけでは、その色味や表面仕上げを活かしきれない恐れがあります。
お住まいの外観を仕上げる外装材として、ガルバリウム鋼板が相応しいかどうか見極めるためには、以下の2つのポイントを押さえましょう。
ガルバリウム鋼板の特徴は、なんといっても、表面の美しい洗練されたデザインです。
片流れ屋根や陸屋根の家など、建物全体のシルエットが四角に近い建物でしたら、ガルバリウム鋼板のデザインが似合うかと思います。
しかし、金属特有のデザインを艶ありの塗料で塗り替えたら、住まいの外観イメージを壊してしまう事もあります。
「屋根も外壁もガルバリウム鋼板に張替えたら、昭和時代にありそうなトタンの物置き小屋のような感じになってしまった。」などという何とも痛い失敗例も見掛けます。
(特に訪問販売業者が提案する外装工事はそうなりがちです。)
3. 建物のテイストと外壁ガルバリウム鋼板色の相性を知る方法とは?
ガルバリウム鋼板とお客様の住まいとの相性を見る良い方法は、お客様の住まいのテイストに似た建物で、ガルバリウム鋼板を使って外装を仕上げた状態を見てみる事です。
しかし、近所の建物を1件ずつ見て探すのは大変です。
しかもその外壁材がガルバリウム鋼板かどうか見極められないかもしれません。
このような場合、外装リフォームの専門業者などで、ガルバリウム鋼板を使って施工例の写真を見せてもらうと良いかと思います。
そうする事で参考にする写真の数が絞られますので、お客様の住まいに近い施工例を、比較的簡単に見つける事ができるかと思います。
業者によっては、外装リフォームよりも内装リフォームを得意とするためガルバリウム鋼板の施工例が少ない事もありますので、相談する前に、業者のホームぺージなどで得意分野や施工実績を調べておく事をおすすめします。
4. 外壁ガルバリウム鋼板色びの際、注意すべき事とは?
ガルバリウム鋼板を選ぶ際、注意すべき事として、建物周囲の日当たりが良すぎると、ガルバリウム鋼板が太陽光を反射して、色が見えづらくなる事があります。
そのため、ブラックの重厚感のあるガルバリウム鋼板で仕上げたはずが、白ぼけて色がよく見えず、重厚感よりも派手なイメージになってしまったという事もあります。
また、あまりにも太陽光を反射し過ぎると、隣近所に迷惑が掛かってしまう恐れもあります。
近年のガルバリウム鋼板は、ギラつきを抑えた塗装を使用したものや、マットタイプを選択できるもの(ニチハのセンターサイディング‥)もありますので、ガルバリウム鋼板を選ぶ際には、施工業者に相談して、反射率が低い製品を調べてもらいましょう。
いくら耐候性が優れるガルバリウム鋼板と言いましても、雨や紫外線で耐久性が落ちてしまいますので、15~20年に1度は、メンテナンスのために再塗装が行われる事もあります。
ただし、ガルバリウム鋼板は塗装に技術を要する外装材ですので、外壁塗替えを行うときは、ガルバリウム鋼板の外壁塗装施工実績が豊富な業者に依頼する様にしましょう。
1. ガルバリウム鋼板の塗装は、下地処理は必ず行いましょう
塗装が必要な時期に差し掛かったガルバリウム鋼板は、サビが発生している可能性も高くなります。
外壁塗装では、塗装の前に「下地処理」という作業が行われ、この工程で、外壁表面サビなどを必ず除去しましょう。
もしこれらの劣化部分を残したままで外壁塗装しても、すぐに劣化箇所から塗料が傷んでしまうからです。
そして、金属系外装材であるガルバリウム鋼板は、ほんの少しの錆が外壁全体の耐久性を低下させる恐れがあるので、徹底して足付け作業を行う必要があります。
2. ガルバリウム鋼板は、最適な塗料を使って下塗りを必ず行いましょう
ガルバリウム鋼板は、塗料を弾きやすい外装材です。
ですから、せっかく外壁塗装をしても、塗料がすぐに剥がれてしまい、イメージチェンジどころか外壁材のメンテナンス効果すらも得られないという最悪の事態になりかねません。
外壁塗料をしっかり密着させるためには、欠かせない工程があります。
ガルバニウム鋼板に塗った外壁塗料が弾かれない様にするためには、ガルバリウム鋼板と相性が良い、高性能な下塗り材を選ぶ事が大切です。
ガルバニウム鋼板外壁塗装は、通常下塗り・中塗り・上塗りという、3回塗装が行われます。
特に下塗り材は、仕上げ塗料が、ガルバニウム鋼板にしっかり密着するための、接着剤としての役割があります。
ガルバリウム鋼板の下塗りには、エポキシ系など「防錆プライマー」と呼ばれる下塗り材が使われますので、ガルバリウム鋼板塗替えの際は、見積書の中に上記の塗料名が記載されている事を必ず確認しておきましょう。
なお、悪徳業者や知識の無い工事業者は、ガルバリウム鋼板鋼板に適さない下塗り材を使ったり、下塗り工程そのものを省いたりする事があるので、業者選びは慎重に行いましょう。
5. 外壁ガルバリウム鋼板塗装 参考価格
- ・ 外壁ガルバリウム鋼板 高圧洗浄
1㎡=120~140円 - ・ 下地調整(4種ケレン・足付け程度)
1㎡=120~140円 - ・ 外壁ガルバリウム鋼板 ウレタン塗装
各種錆止め+ウレタン2回塗り 1㎡=1,400~1,750円 - ・ 外壁ガルバリウム鋼板 シリコン塗装
各種錆止め+シリコン2回塗り 1㎡=1,500~1,800円 - ・ 外壁ガルバリウム鋼板 ラジカル塗装
各種錆止め+ラジカル制御2回塗り 1㎡=1,800~2,400円 - ・ 外壁ガルバリウム鋼板 フッ素塗装
各種錆止め+フッ素2回塗り 1㎡=2,500~2,800円 - ・ 外壁ガルバリウム鋼板 無機塗装
各種錆止め+無機2回塗り 1㎡=2,800~3,200円
テクスチャー・塗装方法・作業環境によって外壁ガルバリウム鋼板塗装の価格は変動します。
6. 外壁塗装でガルバリウム鋼板のデザインが台無しになる事があります
ガルバリウム鋼板の表面の模様は、金属を加工して、表面にエンボス(凹凸)を付けたものです。
ガルバリウム鋼板の製品中には、この凹凸がフラットのものあり、技術や経験のない業者が塗装をすると、見栄えが悪くなってしまうというトラブルがたびたびあります。
ですから、ガルバリウム鋼板の外壁塗装する際には、吹付か、中短毛のローラーで丁寧に塗装する必要があります。
品質を優先するか、工事の予算を優先するか、外壁塗替えの前に施工業者とよく打ち合わせましょう。
7. 外壁ガルバリウム鋼板の色選びと塗装について まとめ
ガルバリウム鋼板には豊富なカラーが用意されており、表面仕上げのタイプと組み合わせることで、外観をモダンでスタイリッシュなデザインにする事ができます。
しかし、お客様の好きなの色というだけでガルバリウム鋼板を選んでしまうと、外観のイメージと大きくかけ離れてしまったり、外壁塗装の際、思わぬ費用になったりする事もあります。
施工前に、お客様のお家とガルバリウム鋼板の相性をしっかり見極め、数年後に必ず発生する外壁メンテナンスの際に、どのような作業が発生するか知っておきましょう。
外壁ガルバリウム鋼板塗装の事なら、名古屋の塗装店小林塗装にお任せください
高い塗装技術でお値打ち価格、昔ながらの飾らないアットホームなスタイルを併せ持つ「塗装店」です。
数多くガルバリウム鋼板塗装の施工実績があり、多くのお客様から喜ばれています。
ガルバリウム鋼板外壁塗装の見積り無料です。お気軽にお問い合わせ下さい。
外壁ガルバリウム鋼板塗装の見積り
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗装工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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