

軒天井は湿気がこもり、傷みやすい!劣化原因と対策方法
建物には「軒天」という場所があります。
軒天は屋根と繋がっているため、建物内の湿気が伝わり、傷みやすい弱点があります。
軒天が痛むことで大きな被害を受けてしまうことがありますから注意が必要です。
普段目に入らない場所だからこそ、しっかりメンテナンスをして被害を未然に防ぎましょう。
今回は、「軒天とはどこの部分で一体どんな部材で作られてかいるか」、「軒天が傷んでしまう理由」、「軒天のメンテナンス方法」について「名古屋の塗装店」小林塗装が分かりやすくお伝えします。
軒天の不具合でお悩みのお客様やこれから外壁塗装を考えているお客様ぜひこのコラムをご覧ください。
- ・ 軒天とは一体、どの部分か?
- ・ 軒天が傷む原因とは?
- ・ 軒天のメンテナンスの方法
1. そもそも軒天って、一体どこ?
住まいの屋根を見てみると外壁から少し張り出している部分があるかと思います。この張り出した部分を「軒」と言いますが、
軒の出は建物によって広くとっている場合や狭くとっている場合と様々です。
屋根の先を「軒先」と呼び、その天井を指すのが「軒天井=軒天」です。
軒天のことを「軒下」「軒裏」「軒裏天井」「上げ裏」な様々な呼び方があります。
軒天井は風雨の影響を防ぐ役割があります。
先程出てきた「軒の出」ですが、広くとっているところは、風雨の影響を受けにくく、外壁が劣化しにくい構造になっています。
また、「軒の出」が広いことで、日射角度が高くなる夏至の時期は、日差しを遮ることができます。
昔の日本の住宅は垂木が露出する作りでしたが、今では軒天井と破風板、鼻隠しで骨組みを覆うような造りになって、風雨の侵入防止、延焼防止などの役割があり、見た目的にもすっきりとしました。
2. 軒天が劣化する原因とは?
「軒天は直接雨や風に当たらないから傷みにくい」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その思いとは裏腹に軒天は傷みやすい環境にさらされているのです。
どうして傷みやすいかというと、小屋裏からの湿気が軒天井に伝わってくるからです。
湿気が多いと軒天井自体を弱らせるだけでなく、コケやカビも発生しやすくなります。
多くの建物の軒天は換気できるようになっています。
軒天に穴が開いている有孔(ゆうこう)合板や有孔ボード、または軒材、軒先、壁と軒の取り合い部分に換気部材を設けることで、小屋裏にこもる湿気を外に逃がすことができます。
湿気が建物の外部に逃げることで小屋裏内が乾燥して建物の老朽化を防ぎます。
3. 軒天の劣化症状と害虫、害獣による被害
それでは軒天井の劣化が進んでしまうとどうなるでしょうか。
・ 軒天にカビが発生する
・ 軒天の塗膜が膨れたり、剥がれたりする
・ 軒天の下地材が腐食する
・ 腐食が進行してケイカル、サイディングなど軒天に穴が開く
この中で特に注意しなければならないのが「軒天塗装の剥がれと穴が開くこと」です。
この状態がどうして注意しなくてはならないのかというと、害虫、鳥、獣が軒裏に入って、建物内部で汚損、悪臭などといった被害を与えるからです。
害虫、鳥、獣にとって、建物内部は天候や外敵から身を守れる安全な場所ですから、巣をつくるのには打ってつけの場所と言えます。
もし、軒天の一部が虫害や獣害に遭ってしまえば、軒天やその周りを修理するだけでなく、侵入した虫や獣を駆除する費用も掛かってしまいます。
危険な蜂や獣の糞尿など、普段の生活にも支障をきたしてしまいますから、侵入口ができないように注意しましょう。
4. 軒天は目に付かない場所だから、注意しましょう!
軒天は湿気が籠りやすく、何かと傷みやすい場所なので、軒天のメンテナンス方法をお伝えします。
普段から軒天を気にして見ているお客様は少ないかと思います。
しかし、先にお伝えした様な軒天が傷むことで起こる被害には、特に注意しておく必要があります。
軒天は見上げないと目に入りませんので、お客様が気付いた際には劣化がかなり進んでいたということがよくあります。
このように重篤な劣化を放置してしまうことがないように、ぜひおすすめするのが建物診断を定期的に行うことです。
軒天を定期的に建物診断を行うことで、軒天の不具合など建物の問題が大きくなる前に対応することができます。
5. 軒天を長持ちさせるためには湿気を通す塗装が必要です
軒天井を長持ちさせるためには塗装が大事です!
塗装は見栄えを美しくするだけでなく、風雨や太陽光などの劣化から保護する役割があります。
軒天井は付帯部分に含まれるところですので、外壁塗装の際は一緒に塗装してください。
また、軒部分は湿気対策も大切です。
軒天塗装で使用する塗料には湿気を外に通す「透湿性」を持った塗料で塗装する必要があります。
また、軒用塗料には下地への付着性や防カビ、防藻性が優れている塗料を選ぶ必要があります。
外壁塗装の際には、塗料を一つに統一する必要はなく、軒天の素材や状態に合わせて選ぶのが重要なポイントです。
塗料の種類が増えるほど費用は掛かってしまいますが、傷みやすい場所には、その条件に対応した性能を持つ塗料にすることで長持ちし、結果的にランニングコストの削減に繋がります。
軒天塗装に使用する塗料はたくさん種類があるので、気になることや不明な点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
軒天塗装を検討されているお客様は、小林塗装にお任せください。
名古屋市周辺で、高品質な軒天塗装や外壁塗装をお求めのお客様は、小林塗装にお任せください。
いつも安心、品質本位の塗装工事を行っています。
軒天、外壁塗装の調査と見積りはもちろん無料です。お気軽にお問い合わせください。

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラム作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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