

トタン屋根を塗装したら、すぐに塗装が剥がれた。その原因とは
トタン屋根の塗装を行ったお客様から「2年前に屋根塗装したのに、塗膜が剥がれてしまった」「業者から屋根の塗装がはがれていると指摘された」などという話を時々お聞きします。
実際、トタン屋根塗装の剥がれは「本当に補修が必要なの?」などと疑問に思われるお客様も多いかと思います。
結論からお伝えすると、トタン屋根塗装の剥がれは、補修が必要と言えます。
なぜなら、塗装の剥がれをそのまま放置しておくと、「トタン屋根の腐食」、最悪の場合「雨漏り」などといった、さらなる大きな不具合に繋がることもあり得るからです。
今回は、トタン屋根の塗装の剥がれの原因と補修の必要性、そしてメンテナンス方法と費用相場について「名古屋の塗装店」小林塗装が詳しくお伝えします。
トタン屋根の塗装が剥がれてしまい、お困りのお客様はぜひこのコラムをご覧ください
- ・ トタン屋根塗装が剥がれる原因と対応方法
- ・ トタン屋根塗装の剥がれ 補修にかかる費用、また塗装を依頼した際のトタン屋根塗装の手順
1. トタン屋根塗装の塗膜が剥がれる原因とは
「屋根塗装をして間もないのに、塗膜がめくれてきた」、「パリパリと塗装が剥がれてきた」…そんな場合は、施工不良が疑われるケースが非常に多いです。
特に、塗装してから1~2年以内に塗膜の剥離(はくり)や膨れ(ブリスター)といった症状が出ている場合は、下地処理の不備や塗料の不適切な乾燥時間・塗布量・希釈率が原因となっている可能性が高いです。
また、屋根材の表面に夜露や雨水が残ったまま塗装してしまうと、塗膜の内部に水蒸気が含まれてしまい、寒暖差の激しい季節(特に春や秋)には塗膜の膨れや剥がれが非常に起きやすくなります。
塗装直後の見た目がどれだけキレイでも、密着性・下地との相性・乾燥条件が適切でなければ、耐久性のある仕上がりにはなりません。
だからこそ、屋根塗装では下塗り材の選定など、「見えない部分の丁寧な仕事」がとても重要です。
2. トタン屋根塗装する前のケレン(下地処理)や高圧洗浄を十分に行っていなかった場合、塗膜が剥がれることがあります。
トタン屋根塗装する前のケレン(屋根の錆びや脆弱な塗装を剥す下地処理作業)や高圧洗浄を十分に行っていなかった場合の可能性が最も高いです。
こういった場合、主に旧塗膜が厚くケレンできずに残っていた部分がトタン素地から剥離しています。
トタン屋根の塗り替えで使用した塗料用シンナーによる溶解の影響も考えられますが、大概はケレンで残った旧塗膜の付着力の低下が主な原因になったと考えられます。
しっかりケレンができなかった理由は、旧塗膜が厚いことが最大の理由です。
また、ケレン作業で残った旧塗膜の付着力が低下した理由は、トタン屋根の塗装後、固化がさらに進み、
寒暖の繰り返しで厚い塗膜により強い収縮力が発生して、塗装の付着力を超える大きな力が掛かったからです。
2-2 ケレン以外でトタン屋根の塗装が早期に剥がれる原因
また、トタン屋根塗装の不具合の原因は以下の可能性も考えられます。
・ 高圧洗浄の後、トタン屋根を十分に乾燥させずにすぐ塗装した。
塗膜が剥離する原因になります。・ トタン屋根の表面が高温時に塗装した。
塗膜が造膜不良してしまう原因になります。・ 気温5℃以下、または湿度が85%以上の時に塗装した
塗膜が剥離、または層間剥離する原因になります。・ 作業途中に雨が降ってきたのにも関わらず塗装した
塗膜が剥離、または層間剥離する原因になります。・ 塗装仕様(塗料の選定)を間違えている
屋根塗装で使う下塗り塗料と上塗り塗料は、違う種類の塗料を使用します。
その際、塗料同士の相溶性(2種類または多種類の物質が相互に親和性を有し、分子レベルで完全に混ざり合う性質)がとても重要です。
相溶性の悪い塗料を使用すると塗膜の剥がれに繋がります。
3. トタン屋根の塗装の剥がれは補修が必要?
まず結論からお伝えしますと、トタン屋根の塗膜が剥がれている場合は、できるだけ早めに補修が必要です。
その理由は、塗膜の剥がれは自然に回復することはなく、時間が経つほど屋根のダメージが広がっていくからです。
塗装が剥がれたトタン部分は、雨・風・紫外線といった外的要因(直接受ける無防備な状態)になっています。
特にトタン材(金属屋根)は、塗膜が防水・防錆の役割を担っているため、塗装が剥がれるとそこから腐食(サビ)や劣化が始まりやすくなります。
もちろん、塗膜が少し剥がれたからといって、すぐに雨漏りが起こるわけではありません。
しかし、そのまま放置していると酸化→錆→穴あき→欠損という流れで、屋根材そのものが傷んでしまい、いずれは建物内部に雨水が侵入する可能性も出てきます。
その結果、室内への雨漏りが発生したり、下地の木材の腐食や断熱材の劣化など、建物構造にまで深刻な影響が及ぶケースも少なくありません。
だからこそ、トタン屋根の塗膜剥がれは「まぁ、今度でいいか」ではなく、できるだけ早く対応することが、住まいを長持ちさせる第一歩になります。
4. トタン屋根塗装が剥がれた際の対応方法
塗装時の塗料の選定、施工ミスなど、トタン屋根塗装の施工不良と疑われる際は家を建てた業者、塗装工事をしてもらった業者へまずは連絡しましょう。
先にもお伝えしたように、工事から数年(約1~2年以内)で塗膜の剥がれが発生した場合は、施工不良の可能性があります。
施工不良が疑われる場合は、早急に施工した業者に連絡し、補修をしてもらうことをおすすめします。
しかし、塗装してから数年経つと、施工不良なのか経年劣化か区別がつかなくなってしまいます。
業者が経年劣化と判断できない場合は、補修に費用が掛かることがありますので、なるべく早めに業者と相談しましょう。
塗装の品質保証を使うためには、施工会社による欠如や不備があると認めてもらわなくてはいけません。
そして、品質保証を使用する際には以下のことをしっかり確認しましょう。
- ・ 施工した会社が自社で施工保証を行なっているか?
- ・ 施工した会社の定めた保証期間内に該当しているか?
- ・ 施工した会社が定めた保証内容に該当しているか?
これらの内容を確認して品質保証を使用できるか判断しましょう。
屋根塗装の保証期間や保証内容は会社によって違うため、トタン屋根塗装を依頼した会社の保証内容が一体どういった内容なのか、きちんと確認することが大切です。
なお、良心的な塗装業者の場合、保証期間内でしたら、施工不良と断定できなくても、補修をしてくれる場合があります。
また、経年劣化が屋根塗装の剥がれの原因である場合についてもお伝えします。
経年劣化によって屋根塗装に剥がれが発生した場合には、当店のような塗装店に屋根塗装を依頼すると良いかと思います。
トタン屋根を塗装してもらうことで、またきれいな屋根に戻るからです。
5. トタン屋根塗装の剥がれ補修にかかる費用の相場
トタン屋根塗装の補修費用は、塗膜の剥がれの度合いによって金額は大きく違ってきます。
塗膜剥がれが屋根全面に発生している場合は、トタン屋根の全面塗り替えが必要です。
一体どういった補修を行なうかは、事前に業者と相談をして決めることをおすすめします。
それでは、それぞれ費用相場についてお伝えします。
5-2 トタン屋根塗装 全面塗り替えの費用相場
トタン屋根塗装の塗り替えの相場は、一般住宅の場合、足場費用を含め、30~45万円くらいが相場です。
※トタン屋根塗装で使用する塗料のグレード作業内容によっても費用は変わります。
5-3 トタン屋根塗装 部分補修の費用相場
トタン屋根塗装 部分補修の費用は、足場なしの場合は約3.5万円~、足場が必要な場合は15万円~が相場です。
部分補修の費用相場は、トタン屋根塗装剥がれの状態によって、工事の費用に大きな差が生じるため、屋根の状態と最終の費用は業者に確認しましょう。
トタン屋根塗装の部分補修の作業方法は、補修する場所の一部分を塗り直します。(タッチアップ塗装、ブロック塗装)
部分補修は、全面塗装よりも価格を抑えることができますが、元々塗装された色と今回新しく塗り直した部分の色の差が多少発生するというデメリットがあります。
なお、足場を組む作業や広範囲の補修が必要な場合、工事費用が掛かりますが全面塗り替えをおすすめします。
5-4 トタン屋根塗装を品質保証で補修する場合
保証期間内だった、また施工不良などで塗装業者が再度施工を行なう場合は、高い可能性で業者による無償補修となるかと思います。
しかし、塗装業者との契約条件によって、保証内容は大きく違ってきます。
ですから、工事契約の際には品質保証の内容をしっかりチェックしましょう。
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6. 塗装が剥がれてしまったトタン屋根の塗装の手順
トタン屋根塗装の塗り替えで始めに行うのが「ケレン」と呼ばれる下地処理(下地調整)作業です。
このケレンとは、サンドペーパー、マジックロン、ワイヤーブラシ、各種電動工具などを使って、屋根に発生している錆や汚れを落とす塗装に適した状態にする作業を指します。
この作業は、塗料の密着性(付着性)を良くするためのとても重要な作業です。
もしケレン作業が不十分な状態で塗装すると、塗膜が剥がれやすくなる場合があるため注意が必要です。
ケレン作業で除去した錆や屋根に付着しているホコリ、苔といった細かい汚れは、高圧洗浄機やブロアを使ってしっかり取り除きます。
屋根の錆や汚れをしっかりと落とした後は、屋根に釘の浮きといった不具合をしっかりと直していきます。
その後、各種錆止め塗料を塗ります。
このとき、一般住宅のトタン屋根塗装する際に使用する主な錆び止め塗料は一般的に以下の2種類です。
- ・ 塗料シンナーで薄める、弱溶剤1液型のエポキシ樹脂錆止め塗料
- ・ 塗料シンナーで薄め、錆び止め(主材)と硬化剤を混ぜて使う、弱溶剤2液エポキシ樹脂錆止め塗料
なお、作業性が優れるのが1液型エポキシ錆止め塗料で、強力な付着力と貯蔵安定性を持つのが2液型エポキシ錆止め塗料です。
トタン屋根の錆止め選定の基準は、作業性、経済性、付着性、錆遮蔽性などを考慮する必要があります。
トタン屋根塗装の下塗り工程が完了したら、いよいよ仕上げの塗装作業に入ります。
トタン屋根塗装の上塗り塗料(仕上げ塗料)は、2回塗ります。その中の1回目の塗装工程を「中塗り(上塗り1回目)」、2回目の塗装工程を「上塗り(上塗り2回目)」といい、しっかり重ねて塗ることで塗料本来の性能を十分に発揮させることができます。
現在トタン屋根塗装する際の仕上げ塗料は、弱溶剤タイプのシリコン、ラジカル、フッ素、無機塗料が頻繁に使われています。
7. トタン屋根塗装が剥がれた場合の対応方法 まとめ
今回は、トタン屋根塗装が剥がれる原因、メンテナンス方法、トタン屋根の塗装費用の相場についてお伝えしました。
このコラムを読んで分かることは、「トタン屋根の塗装の剥がれは、すぐに雨漏りが発生する不具合ではない」ということです。
ただし、トタン屋根塗装の剥がれた部分から確実に屋根の劣化は進んでいるため、なるべく早期に補修が必要ということ覚えておくと良いかと思います。
その際、トタン屋根の塗膜の剥がれ状態によっては全面塗替え、もしくは一部分の補修することをおすすめします。
どちらが良いのかは、塗装業者にしっかり確認してもらってから、適切にメンテナンスすることが良いかと思います。
また、塗装後早期に(1~2年以内)で剥がれが発生した場合は、施工不良の可能性もあり得ます。
そういった場合は、それが「経年劣化」なのか「施工不良」なのか適切に判断ができなくなってしまう前に、なるべく早く業者に相談することをおすすめします。
補修が必要になった場合、「業者から見積を撮ってもらったけど費用が高い」、「なるべく安く補修したい」
そんな時は、トタン屋根塗装の施工実績数が豊富な小林塗装へお気軽に相談ください。
トタン屋根塗装の調査と見積りはもちろん無料です。お気軽にお問い合わせください。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコンテンツ作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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