外壁塗装の水性塗料と油性塗料 特徴とその違い|小林塗装

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外壁塗装の水性塗料と油性塗料 特徴とその違い

建物の外壁塗装に使われる塗料には「水性塗料」「油性(溶剤)塗料」 の2種類があります。

外壁塗装の業者から工事の提案や作業の説明を受けたものの、住まいの外壁塗り替えには、いったいどちらの塗料を選べば良いのか、使用される塗料が気になって調べているお客様もいるのではないでしょうか。

外壁塗装に関連するサイトやコラムの中でも、水性塗料と油性塗料の違いやメリット、デメリットについて解説した記事は数多くみられますが、その中には一般のお客様が誤解や偏見を招きかねない誤った内容も多く見受けられます。

今回は水性塗料と油性塗料の特徴、外壁塗料にまつわる、よくある偏見や迷信について正しい答えをお伝えすると共に、外壁塗装では水性塗料と油性塗料、結局どっちを選べばよいのか、「名古屋の塗装店」 小林塗装が分かりやすくお伝えします。

現在、外壁塗装を検討中のお客様やこれから外壁塗装を検討しようとしているお客様はぜひご覧ください。

このコラム 「外壁塗装の水性塗料と油性塗料 特徴とその違い」 で分かること
  • ・ 外壁塗装は、水性塗料、油性塗料どっちを選んでも、耐久性には影響しません
  • ・ ネット上には、水性塗料、油性塗料に関する多くの間違った情報があります
  • ・ 外壁塗装で使われる塗料の主流は水性塗料になっています

外壁塗装の水性塗料と油性塗料に関するお問い合わせはこちら

1. 外壁塗装で使われる「水性塗料」と「油性塗料」の違いとは?

外壁塗装で使われる「水性塗料」と「油性塗料」の違いとは? イメージ

まずは、外壁塗装で使われる「水性塗料」「油性塗料」 の違いについてお伝えします。

現在外壁塗装で使われる塗料には大変多くの種類がありますが、全ての塗料は「水性塗料=水系塗料」「油性塗料=溶剤系塗料」 の2種類に分ける事ができます。
水性塗料、油性塗料の最も大きな違いは、塗装するものが乾燥していく際に臭いを強く感じるのが油性塗料で、そんなに臭いが強くないのが水性塗料です。
その臭いの差は使用されている「希釈剤」 が異なることによって生じ、希釈剤としてシンナーなどの有機溶剤が使用されているのが油性塗料、水が使用されているのが水性塗料になります。

この内容をもう少し詳しくお伝えすると、塗料は主に「樹脂」「顔料」「添加剤」「溶剤」 の4つの成分で成り立っています。

外壁塗装で使われる「水性塗料」と「油性塗料」の違い 塗料の成分 イメージ

塗料に含まれている顔料、樹脂、添加剤は液体でないため、塗料として塗るためにはそれらの成分を均等に溶かす(希釈または分散する) ための物質、「溶剤」 が必要です。

水で塗料を溶かす溶剤として使用する塗料を水性塗料(水系塗料) 、またシンナーなどの有機溶剤を使用する塗料を油性塗料(溶剤系塗料) と呼ばれています。

後記の油性塗料には、溶解力の強いアクリルシンナー、ウレタンシンナー、エポキシシンナーなどで希釈する強溶剤塗料と、比較的臭いの少なく、溶解力が低い塗料用シンナーで希釈する弱溶剤塗料の2種類がありますが、今回は一般住宅の外壁塗装でよく使われる弱溶剤塗料にピックアップしてお伝えします。

2. 外壁塗装は、水性塗料、油性塗料どっちを選んでも、耐久性には影響しません

外壁塗装で使われる「水性塗料」と「油性塗料」の違いとは? イメージ

まず結論から先にお伝えしますが、現代の外壁塗装は水性塗料、油性塗料どちらを選んでも、塗装の耐久性には影響しません。

なぜなら、外壁塗装で最も重要な塗膜の性能や機能性は、顔料や樹脂の溶解性や分散性の役割を持つ溶剤の種類よりも、添加剤や顔料、樹脂などの固形分やそれらの配合処方などを含めた総合的なバランスによって決まってくるからです。

それよりも重要なことは、水性塗料、油性塗料どちらに関わらず、塗装工事の品質に求められることは、「建物の状態と周辺環境に合った塗装仕様」「塗装使用に従った、正しく丁寧な作業」 です。

3. 外壁塗装で使われる塗料の主流は水性塗料になっています

外壁塗装で使われる塗料の主流は油性塗料ではなく水性塗料になっています イメージ

次に現在、建築物の外壁塗装で使われている水性塗料と油性塗料のおおまかな使用割合をお伝えします。

3-2. 外壁塗装 水性塗料と油性塗料 現在の使用割合

塗料と塗装専門新聞社であるコーティングメディア社から発行されている『塗料・塗装白書 2021年度版』に記載されている記事によりますと、「建築用塗料を品種別で見ると、水系塗料で6割強を占めており、建築塗装の現場は、屋外で開放されているためVOCや臭気など、建物の住人や近隣への配慮から水系塗料が主流になっている」 などと記載されています。

これはつまり、現在では油性塗料を使わざるを得ない環境を除いて、建築用塗料は既に水性に転換されているといった内容の記事と言えます。

それでは、残り3割に該当する油性塗料は、一体どこで使われているのかというと、実はその多くが低層住宅(一戸建て住宅) の外壁塗装工事に使われているそうです。

すでに学校、病院、県営、市営住宅などといった公共工事、あるいはビルや福祉施設、マンションといった大規模な建築工事では、設計段階から水性塗料を使った塗装工事の仕様が常識となっています。

それに対して一般住宅の外壁塗装は、比較的作業面積が少なく、求められる社会的責任もあまり大きくないためか、水性塗料への転換が遅れていることが現状だと言えます。

なお現在、公共工事をはじめ、民間の大手ハウスメーカーやゼネコン、リフォーム会社などの企業が水性塗料を積極的に採用する背景には、地球温暖化や環境破壊の原因である二酸化炭素の排出量をゼロにする低炭素社会に向けた環境保護に対する対応やSDGs(持続可能な開発目標) に対応するなどといった理由があります。

さらに各種の水性塗料が大きな進化を成し遂げ、高性能化されたことによって汎用性が良くなったことが挙げられます。

3-3. 外壁塗装で使われている水性塗料の開発と進化 油性塗料の現状

発表された当初は少し頼りなさげなイメージだった電気自動車も、ハイブリッド車の開発と普及を経て、今や将来有望な産業として多くの人から注目を集めています。

脱炭素化が求められる国際的論調を反映した、現在の政策として電気自動車の普及が強く推進されて以降、急速充電設備のインフラ拡充、さらなる航続距離の伸長など、官民一体となった電気自動車の開発は急速に進んでいます。
その一方で従来のガソリン車は、2030年代までに生産中止とする方針が日本を含む世界各国から表明されています。

建築用塗料の歴史も自動車の燃料と同様、油性塗料から始まり、そこから発展しているため外壁塗装における水性塗料の開発は後発になっていますが、大気汚染や気候変動などの環境変化に大きな社会的責任を担う建築用塗料メーカーは、50年以上前から水性化の未来を見据えて製品開発を続けてきました。

前述の自動車産業に代表されるカーボンニュートラルと足並みを揃える様に、水性塗料の性能はあらゆる面で劇的に進化を成し遂げ、その一方で、油性塗料は使用削減や代替原料の開発が盛んに行なわれています。
さらに水性化の後れを取っている住宅の外壁塗装業界においても、外壁塗装業者やお客様の理解が進めば一気に大きな変革を果たすことが予想されます。

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4. 外壁塗装で使われている水性塗料と油性塗料に関する偏見と誤解

外壁塗装で使われている水性塗料と油性塗料に関する偏見と誤解 イメージ

先にお伝えしたように建築塗装の主流は、水性塗料へすでに切り替えられています。

それにも関わらず、当店のもとには「塗装業者から水性塗料を提案されたけど、耐久性は本当に大丈夫なのでしょうか?」 などと言った質問をお客様からされることがたびたびあります。

一般お客様がそのように不安がる理由の一つに、冒頭で述べたインターネット上に溢れる水性塗料、油性塗料に関するよもやま話を含んだ様々な情報があります。

5. ネット上には水性塗料、油性塗料に関する多くの間違った情報があります

外壁塗装で使われている水性塗料と油性塗料に関する偏見と誤解 イメージ

その他にも、水性塗料と油性塗料については、先入観や偏見がもたらす誤解を招きやすい情報が多くあります。
そんな間違った情報の一部をお伝えします。

5-2. 油性塗料は、少しの雨なら塗装できる?

塗装屋さんの中には、少しの雨なら塗装できるという間違った知識を持っている方も多くいます。
降雨、または降雨が予想されるタイミングでの塗装は、水性塗料、油性塗料どちらもダメです。

水性塗料は水で希釈されるので、乾燥させている途中に雨が降ると当然流れてしまいますが、油性塗料も水分と反応しやすい架橋設計の塗料が多く、塗装の硬化不良(造膜不良) や白化などの品質トラブルの大きな要因になってしまいます。

5-3. 水性塗料、油性塗料共に、気温が低くても塗装できる?

屋根や鉄部塗装に水性塗料を使って、早期退色や積雪による塗膜の剥離などを経験した年配の職人が、「水性塗料は弱い」 という先入観があることが寒冷地での塗装に使われている一因だと思われますが、水性塗料、油性塗料に関わらず塗装に適した環境条件は気温5℃以上、湿度85%以下です。

もし、作業条件から外れても絶対に施工できないというわけではありませんが、塗装後に不具合が発生するリスクが高くなるため、そういった場合は作業環境を適切に整えることや適切な乾燥時間を設けるなど、より一層高い塗装技術と施工管理が求められます。

5-4. 水性塗料、油性塗料共に、水性塗料よりも付着力が強い?

塗料そのものの物性(塗料自体が持つ性質) を単純に比較すれば、確かに水性塗料よりも油性塗料が優れています。
もっと言うなら、1液タイプの塗料よりもよりも2液タイプの塗料のほうが塗装面に対する直接的な付着力は優れています。

しかし、外壁を塗装する際には、必ず外壁材の種類と現在の状態に合った下塗り塗料を使って下塗りする必要があります。

ですから、きちんと仕様書に記載された通りの適切な作業を行えば、水性塗料、油性塗料どちらも塗膜の剥離が発生することはほとんどありません。
なお、保護の重要性が低く、しかし美観が求められる雨樋などの外壁付帯部は下塗り塗料を塗らずに直接塗装(プライマーレス) するケースも多いので、そのような場合は油性塗料をおすすめします。

5-5. 同じメーカーの製品を比較すると水性より油性のほうが耐候性が良い?

例えば、同じメーカーから発売されているシリコン塗料であっても、水性シリコン、油性シリコン塗料、双方は全く違う塗料です。

なぜなら、塗料開発される際のコンセプトは、各塗料によって全く違うので、それを単純に比較することはできないからです。

ですから、カタログに記載されている促進耐候性試験の結果を見て、「これは水性塗料だから、これは油性塗料だから、こうなんだ。」 といった単純な解釈は大きな間違いといえます。

5-6. 油性塗料を以前から使っているから間違いないという「思い込み」

住宅塗装の現場では、「うちは昔からずっと使い慣れたこの塗料しか使わない」 などという変なこだわりで、同じ油性塗料だけを使い続ける職人さんもよくいます。

それがこだわりと言えばこだわりですが、でも実は同じロングセラーの塗料であっても、塗料の中身は何度もマイナーチェンジを繰り返しています。

これは外壁塗料に限らず、どんな製品にも言えますが、現場からの声を反映させ改良したり、他社との販売競争によってコストダウンの必要性に迫られたり、新たな原料の誕生や資材の出現、廃止によっても、流通に影響がでない範囲で日々改善努力は続けられています。

6. 結局、外壁塗装は水性塗料と油性塗料、どっちが良いの?

結局、外壁塗装は水性塗料と油性塗料、どっちが良いの? イメージ

ここまでお伝えしたように、外壁塗装の仕様上求められる条件は水性塗料も油性塗料もほぼ同じなので、現在では油性塗料を優先して選ぶ理由はなくなってきています。

それでもまだ悩まれているお客様のために、外壁塗装におけるそれぞれの塗料の一般的な特性をもう少し詳しくお伝えします。

6-2. 外壁塗装に関するクレームは、水性塗料の方が油性に比べて少ないです。

現場の条件に特に制約がない場合、お客様からの不具合に関する相談が比較的少ないのは水性塗料です。

なぜなら、まず水性塗料は油性塗料に比べて臭気による近隣からのクレームもほとんどありません。

しかも外壁塗装で使われている多くの水性塗料は、計量や硬化剤との配合混練が不要な1液タイプが多いうえ、油性塗料よりも膜厚が付きやすいので、塗膜の品質を均一に保ちやすいからです。

さらに、油性塗料特有の既存塗膜のリフティング(塗膜の縮みによる不具合) や、溶解力で外壁下地を侵したりするリスクもありません。

これらのメリットが現場管理を比較的容易にして、結果的に不具合リスクの低減やスムーズな工事に繋がっていると考えます。
但し、知識が乏しい塗装屋さんが極端な厚塗り、塗装道具の選定ミス、手抜きによる1回塗り仕上げを行うと水性塗料の場合、油性塗料に比べて、外壁塗装の美観は著しく悪くなります。

6-3. 外壁塗装の油性塗料は、水性に比べて艶感や平滑性が優れています。

一方の油性塗料は、通常の水性塗料では発色させることが難しい有機濃彩色(赤、青、黄など彩度の高い色) でも、調色できる範囲が広いため、建物のアクセントカラーや店舗塗装などでは重宝されています。

また油性塗料は、水性塗料に比べ塗装面のレベリング性(平滑性) も高いため、ローラーや刷毛でも比較的ツルンときれいに仕上げやすく、塗装の艶感も高く感じることができます。

6-4. 樹脂組成の比較では、油性塗料よりも水性塗料の方が優れています。

ここまでお伝えしたように、外壁塗装の性能は樹脂や添加剤、色調や作業条件など様々な要素によって決まってきます。

単純に樹脂だけを比較するのでしたら、意外と溶剤系樹脂よりも水系エマルション樹脂のほうが相対的な分子量が高いため、耐候性に関しては優れていると言えます。

また、油性塗料に2液型が多い理由は、相対的な分子質量を向上させるためですが、現場での配合や攪拌作業がいい加減な場合、十分な性能を発揮させることができません。

7. 外壁塗装の水性塗料と油性塗料 特徴とその違い まとめ

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今回は、外壁塗装における水性塗料と油性塗料についてお伝えしました。

以前は、油性塗料の方が塗料設計の自由度が高い傾向がありましたが、現在では自動車、工業、建築などの各塗料分野において水性塗料が目覚ましい進化をなし遂げ、油性塗料にほぼ追い付いている状況です。

お客様が外壁塗装で水性塗料、油性塗料どちらを選ぶ際には、従来からある偏見や思い込み、現場や工期の都合で選択するのではなく、環境配慮や適材適所を十分考慮した上で、お客様の要望や現場に合った塗装仕様に選定することが重要です。

外壁塗装 施工に関するよくある質問・相談まとめ

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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装 店主 小林ゆず

小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」 小林塗装ホームページのコンテンツ作成をしています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁、屋根、室内など塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。

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