

室内の壁紙を塗り替えたら、表面がベトベトするけど、一体どうして?
最近、室内の壁紙(塩ビクロス)には塗装できないと思っていた人達が、インテリア雑誌などで壁紙の上から塗り替えする方法が紹介された事がきっかけとなって、近年のDIYブームも合わさって、一般的な壁紙では表現できない、おしゃれな素材感を求めて室内塗装に挑戦するケースが増えています。
しかし、壁紙をホームセンターで市販されている水性つや有りアクリルエマルション塗料で壁紙を塗り替えたお客様は、塗装後1ヶ月ほどで壁紙の表面に著しいベタベタ(粘着=タック)が出てしまう事が多くあります。
今回は、「壁紙を塗り替えたら、壁紙の表面がベタベタするけど、一体どうして?」という疑問について「名古屋の塗装店」小林塗装が壁紙がベタベタする原因と対応策を分かりやすくお伝えします。
これから、室内の壁紙を塗り替えようとしているお客様や壁紙を塗り替えて、壁紙の表面がベタベタして困っているお客様はぜひこのコラムをご覧下さい。
- ・ 壁紙を塗り替えた際、壁紙の表面がベタベタする原因
- ・ 壁紙のベタベタ(粘着)防止におすすめの塗料
1. 壁紙がベトベト(粘着)する原因は、塩ビの可塑剤と水性つや有りエマルション塗料です
一般的に「塩ビクロス」と呼ばれる壁紙は、裏打ち紙の上に0.2〜0.3mmの厚みの塩化ビニルフィルムを加工され、作られています。
この塩化ビニル樹脂そのものは硬質なので、壁紙に柔らかさ(可とう性)を出すために可塑剤(ベタベタする原因)が多く配合されており、水性つや有りアクリルエマルション塗料にも、塗膜自体に若干のベタベタする粘着性があるため、塗装する事によって壁紙に含まれている可塑剤がわずかに塗膜側に浮き上がるだけで、壁紙の表面がベトベトする粘着性が著しく発現してしまうのです。
2. 壁紙のベタベタ(粘着)防止には、水性つや消しエマルション塗料の塗装が最適です
壁紙の塗り替えには、水性つや消しエマルション塗料を使用する事で、壁紙の表面がベトベトする粘着のトラブルが防げます。
なぜなら、水性つや消しエマルション塗料は、水性つや有りアクリルエマルション塗料に比べて、多く配合されている体質顔料が塗料に含まれているので、壁紙に含まれる可塑剤の移行を防止できるため、粘着するまでの状態にはならないからです。
もし、水性つや有りアクリルエマルション塗料で壁紙を塗り替えして粘着症状が出てしまった場合は、水性つや消しエマルション塗料を2~3回塗り重ねる事で、壁紙のベタベタした粘着をある程度押さえる事ができます。
ただし、水性つや有りアクリルエマルション塗料の水分によって、壁紙が著しくベタベタしている場合は、壁紙を張り替えるしか補修方法はありません。
ですから、壁紙には色々な種類がありますが、壁紙の上から塗装するには塩ビ製の壁紙が無難です。
特に布製の壁紙(布クロス)は、塗料が壁紙の中に多く含んでしまうために乾燥が遅れ、布クロス自体が浮いてしまう事があるからです。
壁紙を塗り替える前には、壁紙の破れ、浮き、キズなどの修復を行い、壁紙の表面に付いた汚れは中性洗剤等できれいに洗浄します。
壁紙を塗り替える際には、水性つや消しエマルション塗料はローラーや刷毛を使って、厚く塗り過ぎずにできるだけ薄く、均一に塗り付ける事がきれいに仕上げるコツです。
なお、壁紙の塗装に使用する塗料は水性つや消しエマルション塗料なので、室内を密閉すると塗料の乾燥が著しく遅くなるので、室内の換気を良くする必要があります。
2. 壁紙のベタベタ(粘着)防止におすすめの塗料
上記でお伝えした塩ビ壁紙の塗り替え適した室内用塗料をお伝えします。
塩ビ壁紙のベタベタする可塑剤移行防止効果とヤニ止め効果があり、付着性に優れ、塩ビクロスの壁紙にもシーラーレス仕上げが可能な水性反応硬化塗料のエスケー化研「水性エコファイン」、ロックペイント「水性エバーロック」、日本ペイント「水性ケンエース」、大日本塗料「水性ビルデック」などがおすすめです。
室内の壁紙塗装のことなら、「名古屋の塗装店」小林塗装にお任せください
名古屋市周辺で、高品質な室内の壁紙塗装を検討中のお客様は、ぜひ小林塗装にご相談下さい。
いつも安心、お値打ち価格の室内塗装を行っています。
室内塗装の調査とお見積りは無料です。お気軽にお問い合わせ下さい。

コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、名古屋「塗装工事の専門店」小林塗装ホームページのコラムを作成しています。
塗装工事のエキスパートとして、外壁・屋根・室内‥塗り替え工事を検討している一般のお客様にとって分かりやすく、役立つ情報発信をいつも心掛けています。
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