塩ビ鋼板に塗装した塗料が乾燥しない原因と対処方法
今回は、塗装した破風板や化粧胴差(幕板)シャッターボックスに発生した塗装が乾燥しない不具合の原因や対処方法について「名古屋の塗装店」小林塗装が分かりやすくお伝えします。
塗装した破風板や化粧胴差、シャッターボックスなどの塗装が乾燥しない事でお悩みのお客様は、ぜひこのコラムをご覧ください。
- ・塩ビ鋼板の塗装において、頻繁に発生する不具合
- ・塩ビ鋼板塗装の不具合対策におすすめの塗料
1. 塩ビ鋼板に塗装した塗料が乾燥しない原因とは?

ある住宅の塗り替え現場で塩ビ鋼板製の破風板や化粧胴差などの塗装が数日経っても乾燥しないといったトラブルが発生しました。
その原因をよく調べてみると塗料が乾燥していないのではなく、塗装した塩ビ鋼板の金属パネルに強い、ねばねば(粘着性=タック)が発生している事が原因でした。
この塩ビ被覆鋼板とは、塩化ビニル樹脂を亜鉛メッキ鋼板に被覆させた化粧鋼板の事で、塩化ビニルフィルムを積層させたものと、塩ビゾル塗料を塗装して焼き付けたものがありますが、どちらもカラートタンなど通常の鋼板と比べると塩化ビニル樹脂の膜厚が厚いので、耐久性が優れています。
こういった耐久性が優れる塩ビ鋼板の被覆材として使われている軟質塩化ビニルフィルム、塩ビゾル塗料には大量の可塑剤が含まれており、その可塑剤は一般的な建築塗料と混ざり易いので、塗膜に容易に移行して軟化、溶解させている事がネバネバする原因です。
塩ビ鋼板に含まれる可塑剤は、蒸発するまで非常に時間が掛かり、長期に亘って塩化ビニル層に残存し続けるので、経年していても一般的な建築塗料で塗装すると粘着(タック)が発生する可能性があるので注意が必要です。
現場で塩ビ鋼板を簡単に見分ける方法は、まずは鋼板の表面を爪先で押して見ると分かりやすいです
軟質塩ビ鋼板は、一般塗装よりも被覆膜厚が厚いので、爪先で表面を押すと少し柔らかく感じるかと思います。
また最近では、細かいレザー模様が表面加工されている軟質塩ビ鋼板が多く普及しているので、それらの模様も確認すると良いです。
2. 塩ビ鋼板を塗装する際、塗料が乾燥しない不具合対策

塗装する下地が軟質塩ビの場合は、塩ビ用の下塗り材エスケー化研「ビニタイトプライマー」、日本ペイント「塩ビゾルプライマー」などといった溶剤ウレタンプライマーを下塗りしてから、弱溶剤2液型のウレタン、シリコン、フッ素、無機塗料などで仕上げ塗装する事で表面にタックの発生を防ぐ事ができます。
ただし、軟質塩ビ用のウレタンプライマーは、防錆効果がありませんので、塩ビ鋼板に錆びが発生している部分は、事前に強溶剤2液型のエポキシ錆止めで補修塗装する必要があります。
また、軟質塩ビ専用の水性シリコン塗料IPペイント「IP軟質塩ビコートSi」を使った塗装プランもおすすめです。
このIP軟質塩ビコートSiは、塩ビ鋼板などの塩ビ素地対してプライマ一処理せずに軽い足付け処理だけで、直接塗装する事が可能で軟質塩ビの可塑剤が移行タックを防ぐことができます。
なお、塩ビ樹脂の中には、表面にポリエチレン、ポリプロピレンなどでコーティングが施された製品や付着防止剤処理された製品もあるため確認が必要です。
3. 塩ビ鋼板塗装 参照価格

塩ビ鋼板を使用した破風、シャッタ―ボックスなど付帯部分の塗装価格をざっくりとお伝えします。
- ・軒樋塗装 1m=750~1,150円程度(ウレタンプライマー+シリコン~無機)
- ・破風板塗装 1m=1,150~1,650円程度(ウレタンプライマー+シリコン~無機)
- ・化粧胴差(幕板)塗装 1m=1,150~1,650円程度(ウレタンプライマー+シリコン~無機)
- ・シャッターボックス塗装 1m=3,500~5,500円程度(ウレタンプライマー+シリコン~無機)
- ・水切り巾木塗装 1m=480~750円程度(ウレタンプライマー+シリコン~無機)
- ・屋根笠木塗装 1m=750~1,150円程度(ウレタンプライマー+シリコン~無機)
- ・雨押さえ板金塗装 1m=700~980円程度(ウレタンプライマー+シリコン~無機)
3-2. その他、塩ビ鋼板塗装の参照価格に関する注意事項

- ・ 足場工事費用・養生費用・廃材処分費用は別途必要です。
- ・ 不具合が発生している塩ビ鋼板塗装は現場の状況を見て、別途見積りします。
- ・ 作業範囲が10m以下などといった小面積の場合、一式価格になる場合があります。
- ・ 消費税は別途必要です。
塩ビ鋼板塗装の事なら、小林塗装にお任せください

名古屋市周辺で、塩ビ鋼板塗装を検討中のお客様は「名古屋の塗装店」小林塗装にお任せ下さい。
当店は、塩ビ鋼板部材の種類、既存の状態などをしっかり見極めて、いつも丁寧な塗装を行っています。
塩ビ鋼板塗装の見積りは、もちろん無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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コラム筆者
小林塗装 店主 小林ゆず
小林塗装の店主小林ゆずは、コラム「塩ビ鋼板に塗装した塗料が乾燥しない原因と対処方法 」の筆者で、名古屋を拠点に「塗装工事の専門店」としてこれまで数多くの現場に携わり、30年以上に亘って培ってきた豊富な知識と経験を大切にしてきました。
当店のホームページでは、そうした多く経験の積み重ねから得た確かな技術やノウハウを、外壁・屋根・室内など塗装を検討されている一般のお客様に分かりやすくお伝えできるよう、コラムというカタチで発信しています。
塗装工事は、多くのお客様にとって一生のうちに何度も経験することではなく、「どの塗料を選べば安心なのだろう?」「そもそも何年くらいで塗り替えるのがいいの?」といった疑問や不安が尽きないものだと思います。
だからこそ、自分自身が専門家としての知識を惜しみなく共有しながら、どなたにも気軽に読んでもらえる言葉で、少しでも安心や納得につながる情報をお届けすることを心掛けています。
これからも初めて塗装工事を検討される方はもちろん、ちょっとした疑問を感じている方にも、肩ひじ張らずに読んでもらえる情報を発信し続け、住まいに寄り添う塗装の専門家としてお役に立てたら嬉しいです。
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