信頼できる塗装職人とは
インターネットを見ていると大変多くの塗装職人や塗装工事の施工業者がいますが、本当の意味での職人はあまりいないのが現実です。
塗装工事を検討しているがお客様出会うべき、信頼して塗装工事を任せる事ができる、本当の一人前である塗装職人の条件をいくつかお伝えします。
一人前の塗装職人の条件とは

1、あいさつ(社会人としての基本)
「あいさつ」は、すべての仕事をする基本です。
2、モラルを守る(一般的な常識)
ごみのポイ捨て、たばこのポイ捨て、法令順守など普遍的な価値観、道徳観を守る事ができるか? モラルを守れない様な職人が、複雑な塗装仕様に基づいたキレイな塗装を仕上げられるのでしょうか?
3、ホウレンソウができるか?(一般的な常識)
塗装工事は一人で行うものではありません。お客様、材料メーカー、商社、元請け、協力業者、従業員、色々な人が関わってきます。ですから、仕事を円滑に進めるためにも報告・連絡・相談が大切です。
(T君は、なかなか電話に出てくれません。)
4、丁寧な言葉使い(礼儀)
言葉は、「言霊」と言われるくらい、その人の気持ちや考え方が表れます。
仕事をするうえで丁寧な話し方であれば、それはそれで良いのですが、何よりもお客様の気持ちに誠実かつ、思いやりを持った言葉で、しっかり責任を持って伝える事が大切です。
5、日常社会を理解しているか?
塗装職人は、お客様や塗装工事に関連する皆と円滑にコミュニケーションをとるうえでは、一般的な流行、思想、風土を把握しなくてはなりません。ペンキだけ塗れれば、職人だという認識は大きく間違っています。
「塗装職人である前に社会人である。」という認識をしっかり持っているかは仕事をする上でとても大切な事です。
6、現場での見積能力
現場・建物の面積を正確に測れるか?
現場建物の状態を考慮した上での見積の即時判断能力があるか?
(仕事受注に大きく影響します。)
7、図面の認識能力
敷地図、立面図、平面図、矩計図、建具図、仕上げ表‥を読み取り、積算ができて、図面記号の判別、仕様書の考察ができるか。
8、使用塗料の決定能力
建物の塗る場所・素地に対する最善の塗料を決定する事ができるか。
塗装方法の決定能力
建物の状態、周辺環境、お客様の要望を十分考えて最善の塗装方法、工程を決定できるか。
9、診断書、仕様書の作成能力
建物の現状把握、現状に至った原因、その改善手段としての施工方法などを書類として作成できるか。
柔軟性のある考え作業の施工前・施工中に生じる環境や条件の変化に対して柔軟に判断できるか?
10、見積作成能力
現場、図面、材料仕入れ価格、相場、歩掛かりを参考としての提出用書類の作成ができるか。
(請負工事を行う上で大変重要です。)
11、塗装工程の認識能力
塗装工程の内容や施工に必要な歩掛かりを理解しているか?
(事業としての継続性が重要。)
12、受注能力
お客様様との折衝による受注獲得能力があるか。
(嘘、知ったかぶり、無責任はダメ!!)
13、掃除(思いやり)
塗装現場の周りを快適にする事によって、きれいな塗装工事ができるといっても過言ではありません。
また、塗装の後には、きれいに現場を掃除できる。
14、馬力(体力)
塗料脚立・道板・塗装機械のスムーズに短時間で持ち運びができるか?また、施工がしやすい状態にする事ができるか?
15、下地調整作業(根気)
塗装に適した研磨・錆落とし・バリ取り、パテ処理などをしっかりできるか?
下地調整に対する認識の違いが塗装の仕上がり感と耐久性大きく影響します。
16、養生作業(思いやり)
確実・丁寧に養生する事ができるか?
「養生する事の大切さと養生する物の価値を理解しているか?」が、塗料の飛散・汚損クレームをなくす要素といえます。
17、調色(色づくり=色彩センス)
溶剤系・油性系及び水性系塗料の的確な色合わせができるか。「塗料の性質を理解したうえで、現場の雰囲気やお客様の求めるより良い色が創れるか?」が塗装の仕上がりを大きく左右させます。
18、刷毛の使い回し(刷毛塗りテクニック)
油性塗料・水性塗料、ステイン、クリヤー、プライマー‥様々な建築塗料の性質を知った上での適切な刷毛さばきができるか?仕上げである刷毛塗りテクニックが塗り替え工事の仕上がり感を決定づけるといっても過言ではありません。
19、ローラーの使い回し(ローラー塗りテクニック)
OP、EP、フタル酸、アクリル、単層弾性、ウレタン、シリコン、フッ素塗料‥といった様々な塗料の性質を知った上でのローラーの選定、ローラー塗装仕上げができるか?
ローラーの適切な使用ができるかで、作業効率と仕上がり感が大きく変わります。
20、吹き付け技術(吹き付けテクニック)
スプレーガン、カップガンを使っての塗料の吹き付け塗装ができるか。
OP、ラッカー、フタル酸、アクリル、ウレタン、フッ素塗料各種塗料の性質、粘度、塗装条件の理解ができるか?
また専用ガンを使ってリシン、タイル、スタッコ、多彩模様などのパターン仕上げができるか?
21、塗装クレーム処理能力(誠意・知識・人間力)
塗装工事で生じる不具合、クレーム発生の原因、その対策を熟知しているか。
22、感謝の気持ち
「仕事ができる」という感謝の気持ちが次の仕事、技術の向上、塗装工事を通じて幸せな毎日に繋がります。
※お客様は、以上の事を念頭に置き、施工業者と会話をしながら、じっくり良心的な施工業者を選ぶ事おススメします。